大戦中の防空壕でキクラゲ栽培 1年通して最適の環境(2023年11月12日)
神奈川県藤沢市にこの地域では珍しく1年を通じてキクラゲの栽培ができる「ある場所」があります。その内部に秘密を探りに行きました。
電球の明かりに照らされて、黒褐色の花びらのようなものがツヤツヤと光ります。
中華料理には欠かせない「キクラゲ」です。
棚にはブロック状に固められた「菌床」がずらりと並んでいます。その数はおよそ260個。
実はここ、「防空壕(ごう)」の中なんです。
第二次世界大戦中に避難場所としてあったものを戦後になって父親と一緒に掘り広げたのは、藤沢市で園芸農家を営む長嶋栄太郎さんです。
園芸農家 長嶋栄太郎さん:「(Q.どうやって掘られたのですか?)スコップとノミが主ですね。冬ね、ここ入ると暖かいから、薄着で掘ることができたから楽には楽でしたよ」
去年から年間を通じた栽培を始めましたが、防空壕の中は温度と湿度が安定しているためキクラゲ栽培には最適だということです。
園芸農家 長嶋栄太郎さん:「(Q.今年の夏は猛暑でしたが影響は?)外が高温ということで作物は大変と聞いてますけども、うちの場合は湿度と温度が一定しておりますから栽培しやすい時期でしたね。味ね、これがおいしいんですよ。中華に入れるとね、またおいしい」
本来はオフシーズンにあたる冬場でも生のコリコリとしたキクラゲを食べられると、購入者からは好評です。
防空壕で育ったキクラゲは、藤沢市内などの3つの直売所で1パック220円で購入できます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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