【コーヒー2050年問題】気候変動でコーヒー危機、栽培地域が半減し価格は1000円以上に?【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

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【コーヒー2050年問題】気候変動でコーヒー危機、栽培地域が半減し価格は1000円以上に?【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

今年、世界各地で過去最高となる異常な暑さが続きました。この暑さなどによってコーヒーが手軽に飲めなくなるかもしれない、という事を皆さん、ご存じでしょうか?コーヒーを未来でも飲み続けられるよう、取り組んでいる人達を取材しました。

■「沖縄を新たな生産地に」 “コーヒーベルト”の最北に位置する沖縄

沖縄のカフェにあるコーヒー、1杯2000円。


「すごくすっきり、何杯でも飲んで楽しめる味。旅行価格では、(1杯2000円は)ちょうど良い」

これを目当てに訪れる人もいるという1杯のコーヒー。
高い値段には理由がありました。

カフェのすぐ後ろに広がるコーヒーの木。
生産量が非常に少ない、貴重な国産のコーヒーなんです。

高柳光希キャスター
「甘い。こんなに甘いんだ」

休日に自分でコーヒーを淹れるのが楽しみだという高柳キャスター。
訪れたのは沖縄・東村にある「又吉コーヒー園」です。

そもそも、コーヒーは北緯25度から南緯25度の熱帯地域で主に栽培されているもの。
この“コーヒーベルト”と呼ばれる地域の最も北に位置しているのが沖縄なんです。

その沖縄を新たな生産地にしたい、とコーヒー栽培に取り組む又吉拓之さん。
9年前から始めました。

まさに今、実が赤や黄色に色づき始め、収穫を迎えています。

実は今、ブラジルなどを中心に懸念されているのが、「コーヒー2050年問題」。
ワールド・コーヒー・リサーチによると、地球温暖化により、2050年には寒暖差がなくなり、栽培できる地域が半減するとされているのです。

■露地栽培できるのは“沖縄だけ” コーヒーの木には弱点も

生産量を確保するため、世界的に栽培地の拡大が急ピッチで進んでいます。
沖縄でも生産量を増やしたいところですが、コーヒーの木にはある弱点が…

又吉コーヒー園 又吉拓之 社長
「台風でがっつりやられたのが、このコーヒー(の木)ですね」

2023年8月の台風で、根元からなぎ倒され、枯れてしまった木。
色づくことはありませんでした。

又吉コーヒー園 又吉拓之 社長
「ことしは相当(台風で)やられたので、台風ってこういう感じよねと、(沖縄での)コーヒー栽培の難しさを痛感」

既に大手食品企業も沖縄に目をつけていました。

ネスレ日本 一色康平さん
「日本で唯一の亜熱帯。露地栽培できるのは“沖縄だけ”。これから世界でのスタンダードになっていく可能性も大いにある」

さらに、今後の気候変動も見据えています。

ネスレ日本 一色康平さん
「他のコーヒー生産国で同じような極端な高温や塩害、台風が起こる可能性もあるので、沖縄でコーヒーを栽培した知見が活きてくる」

1本の木から収穫できる量が少ない沖縄のコーヒー。

高柳キャスター
「ちょうど一杯分くらいですね。収穫できました」

商品化には、まだまだ時間がかかるといいます。

又吉コーヒー園 又吉拓之 社長
「気候変動していったとしても、沖縄でのコーヒー栽培は続けていける可能性は高い。上手くいったときには、多くの人に手にとってもらいたい」

■平均552円→1000円以上に?(2050年)

高柳光希キャスター:
沖縄で取材をしてきて、又吉さんも一色さんもおっしゃっていたんですが、まずは沖縄でコーヒーが作られていること、そして2050年問題を抱えているということ、この二つをぜひ皆さんにも知ってほしいということでした。

そして、「2050年問題」というのは世界的に大きな問題なので、沖縄だけではなかなか解決はできないんだけれども、何か沖縄で作った知見が活かせたらなというふうにも話していました。

〈日本 コーヒー消費量 世界4位〉※全日本コーヒー協会
・BIKAS COFFEE 600円(東京・文京区)
・東京の平均 552円(総務省統計調査)
→2050年には、1000円以上に?

全日本コーヒー協会によると、日本のコーヒー消費量は世界4位ということです。
27年後の、2050年には1杯1000円以上になるのではないかということも言われています。コーヒーが高価な飲み物になってしまうかもしれません。

BIKAS COFFEE 管勇輝さん
「飲みたくても飲めなくなる人がでてくるのではないか」

井上貴博キャスター:
取材VTRに、沖縄では1本の木から獲れる量が少ないとありましたけど、あれは改良していけば、ある程度の量を獲れるようにもなり得るんですか。

高柳キャスター:
今はそのようにいろんな品種を重ね合わせて、沖縄の気候にも耐え得るようなものを作ってはいるんですけれども、まずコーヒーの木を作るのに5年スパンで考えなければいけないということなので、そのPDCAがなかなか回っていかないというのが現状ですね。

井上キャスター:
でも世界でリスクを分散させて選択肢を広げる。あと沖縄産というものもブランドになりそうですし、可能性はあるのではないかと感じます。

田中ウルヴェ京スポーツ心理学者(博士):
沖縄産を貴重なものにするということは可能ですよね。どんなものであっても、(コーヒーは)やはり飲み…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231109-6120440)

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