外国人「元号わかりにくい」 “西暦併記”を熊本市に要望で…SNS論争へ【もっと知りたい!】(2023年11月8日)
日本に住む外国人が「元号の表記は分かりにくい」といった要望を行政に寄せたことに対し、SNSを中心に論争が起きています。
■熊本市に住む外国人数10年で倍増“過去最多”
X(旧Twitterから):「なぜわざわざ外国人のわがままを聞いてやろうとするんだ?」「お邪魔しますって感覚ないんだね外国人って」
SNSに投稿された外国の人たちへの批判的なコメント。発端となったのは、熊本市で開かれた市長と外国出身の市民との対話集会です。
背景にあるのは、熊本市の人口の変化です。
熊本市政策局 黒木善一部長:「10年前から比較しますと、在住外国人が倍増しているという状況で。人数的には約8700人、過去最多という状況になっています」
台湾の世界的半導体メーカー「TSMC」が熊本県内に進出したことで、外国人のさらなる増加が見込まれています。
■“豚肉が入っていない”メニュー提供されず…
対話集会のテーマの一つは、「困っていること」。イスラム教徒の男性は、学校給食についてこう話します。
イスラム教徒の市民:「私たちは豚肉を食べないですよね。でも、学校はルールがあります。学校の中でも、アレルギー(対応)の食べ物がある。イスラム教の人たちは、アレルギー(対応)の物を食べられる。でも、学校は“それはダメです”と」
男性によると、給食で豚肉が使われた料理が出た際、豚肉が入っていないアレルギー対応の別のメニューがあったにもかかわらず、宗教上の理由では提供してくれなかったというのです。
他にも、医療機関での言葉の問題や自身の名前の文字数が多いことから、登録が難しい手続きがあるなどの声が上がりました。
■「元号嫌なら帰れ国に」SNSで批判…市長が補足説明
そして、こんな意見もありました。
参加者:「多くの文書や情報が和暦のみで表示され、外国人には理解がしにくいです。両方の暦を併記してほしいです」
外国人にとっては馴染みの薄い元号だけでは分かりづらいため、西暦も併記してほしいという声です。
こうした意見に対し、SNSでは「元号嫌なら帰れ国に」「郷に入っては郷に従え」などと批判の声が上がりました。
後日、市長が補足説明する事態になりました。
大西一史市長の投稿:「自分たちの国のルールに日本人が合わせろというような意見を言う人は、お1人もいらっしゃいませんでしたので、その点は誤解しないでいただければと思います」
行政文書に元号と西暦を併記するべきという議論は、国内でも以前からあり、政府は西暦の使用も認めています。
■県は以前から併記を原則に 市でも併記を進める
街では、冷静に捉えている人もいました。
20代:「(Q.SNSでの批判の声に?)鎖国しているわけではないので。そこまで言う必要はないんじゃないかな」
20代:「(Q.SNSでの批判の声に?)もうちょっとやわらかく言えばいいんじゃないかなと」
熊本県では、以前から西暦と元号の併記を原則としていますが、市でも今後、併記を進めることにしています。
(「グッド!モーニング」2023年11月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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