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仲邑菫女流棋聖・日本囲碁界から“初”の韓国移籍(2023年10月30日)
囲碁の仲邑菫女流棋聖(14)が、勝負の舞台を韓国に移すと発表し、30日、会見を開きました。
韓国と日本を行き来して強くなった仲邑さん。日本棋院が、囲碁の継承や、世界レベルの棋士を育てるために新設した『英才特別採用』で、史上最年少となる10歳でプロになりました。
初対局では、敗れてしまいますが、周りの期待通り、どんどん力をつけていきます。そして、今年、「中学生でタイトル」という夢を叶え、順風満帆に見えるなか選んだのが、異例の韓国移籍でした。
韓国には、プロ棋士が421人います。大企業がスポーンサーにつく賞金5000万円規模の大会もあるなど、子どもたちにとって憧れの職業でもあります。中学校に通わず、没頭する子もいます。
イ・ナヒョン研究生(14):「小学校まで通いました。中学校は行っていません。実力のある友だちが韓国に来れば、成績も上がり、良いことがたくさんありそう」
囲碁人口の減少が続く日本に比べると、同世代で切磋琢磨する研究会がより盛んです。先日の杭州アジア大会でも、韓国は男子団体で金メダル、女子団体で銀メダルを獲得しています。
チョ・ハンスン九段:「韓国の囲碁選手は、小さいときからたくさん時間を費やせるので、韓国が若干強い理由だと思います」
中国が起源とされ、日本で発展した囲碁。インターネットの普及によって、21世紀になってから世界に広がり続け、今では70カ国以上、4000万人以上が親しんでいます。
仲邑さんが韓国に移籍するのは、来年3月です。
仲邑菫女流棋聖:「より高いレベルの環境で勉強することが今の私には必要と思い、こうした決断に至りました。韓国は国際戦を重視してて、若手棋戦も多いので、そういった環境でチャレンジしたいと思いました」
高校生になる齢ですが、学校に通うかどうかはまだ決まっていないそうです。
仲邑菫女流棋聖:「(Q.日本棋院に戻って、再び、棋士として活動する考えは)いつか戻って日本の囲碁界に役に立てるようになりたい」
囲碁ファンからは「海外への流出は残念」という声もありますが。
日本棋院・小林覚理事長:「彼女の碁、性格は韓国に向いているのかなとすぐに感じた。芸を磨くのが日本の考えで、勝ち負けはその次にある。韓国では、やはり勝ち負けが最初にくる。勝つことを主に組み立てている方が、今の時代ではいいのかもしれない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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