ライドシェア“議論”加速 「地理試験」廃止論も 新スタイル「交通」サービスとは?(2023年10月29日)
■2026年導入か「完全」自動運転タクシー
27日行われた衆議院の予算委員会。
岸田文雄総理大臣:「今のさまざまなニーズを考えると、(ライドシェアについて)本格的に制度を考えなければならない」
自民党 小泉進次郎元環境大臣:「地理試験、本当にこれからもやり続けるんでしょうか?」
斉藤鉄夫国土交通大臣:「時代に合ったやり方を廃止も含めて早急に検討させていただきたいと思います」
一部地域で課せられている地理試験についてもタクシー不足の要因のひとつではという指摘もあり、導入に向けて様々な議論が進むライドシェア。そんななか、新たな交通サービスが今、続々と生み出されています。
28日から一般公開が始まったジャパンモビリティショー。そのなかでも注目されているのが「クルーズ・オリジン」。ホンダなどが開発した自動運転専用車両です。運転席がなく最大6人が対面となって乗車が可能で、配車から目的地の設定や支払いなどはすべてスマホアプリで完結。2026年に東京での走行を予定しています。
来場者:「全部自動になっていくのを見て時代の変化を感じる」「ドライバーさんのなり手が少ないというので、こういうのがあれば便利になって良いのかなと思います」
■池袋で新たな交通“スタイル”実証実験も
さらに、タクシー不足などを補う手段として注目されているのが、AIオンデマンド交通「mobi(モビ)」。一体、どのようなサービスなのか。
モビ広報 竹内美月さん:「アプリ上で乗りたい場所、降りたい場所をご選択いただいて、AIが最適なルートを選択して皆さんを送迎するような、オンデマンド交通というサービスになります」
使い方は簡単。アプリから、乗車するポイント選択し、目的地を決定、人数を選択すると、所要時間と料金が表示されます。最後に、「mobiを呼ぶ」をタップすると…。
平石直之アナウンサー:「ドライバーとマッチングしました。呼べましたね!車の位置が出ました。ナンバープレートも書いてある。分かりやすい!」
豊島区では、大塚駅を中心に、半径2キロ圏内におよそ150カ所の乗車ポイントがあります。mobiの位置は、リアルタイムで確認できるので、待ち合わせも安心です。そして、待つこと5分。
平石直之アナウンサー:「来ましたね。これですね!ワンボックスカーなんですね」
早速、目的地の大塚駅へ向かいます。mobiの車両とドライバーは、タクシーやハイヤー会社が担当。安全管理もしています。
モビ広報 竹内美月さん:「(Q.料金の仕組みは?)1回乗車ですと300円。30日間(乗り放題)で5000円。サブスクの人気サービスもございます」
料金は、30日間乗り放題で5000円。さらに、エリア内であれば、どこへ行っても乗り降り自由。この安い料金設定が人気の秘訣です。
モビ広報 竹内美月さん:「(Q.どうしてそんなに安くできる?)相乗り型の交通になりますので、他の方と交通をシェアしていただいて、皆さんで移動していただくことで安くご提供できております」
mobiは、最大8人の相乗り制。予約が入るとAIがルート上にいる乗客をマッチング。自動で最適なルートをナビします。だから“安くて早い”。利用客からは。
モビ利用客:「子どもがいると、風が強い日とか雨とかそういう時にmobiがあると、通院とか買い物、すごく助かっています」「乗り放題なので、経済的にもすごくリーズナブル。すごく助かっています」
そして、走ること10分。大塚駅に到着。mobiが豊島区を走り始めて1年半。今後の展望について。
モビ広報 竹内美月さん:「全国各地の色々な地域で免許返納の課題・ドライバー不足、色々な交通課題がありますので、mobiが解決できる一つの手段として活用いただけるように展開できればなと思っております」
(サンデー LIVE!! 2023年10月29日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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