母の目前で麻酔も少し…9歳が足切断手術「物資不足が深刻」ガザ在住日本人が語る惨状(2023年10月27日)

母の目前で麻酔も少し…9歳が足切断手術「物資不足が深刻」ガザ在住日本人が語る惨状(2023年10月27日)

母の目前で麻酔も少し…9歳が足切断手術「物資不足が深刻」ガザ在住日本人が語る惨状(2023年10月27日)

空爆が始まって3週間が経とうとしている、ガザ地区。ずっと現地で医療支援を行っている、国境なき医師団の日本人女性が取材に応じ、ガザが置かれた惨状を訴えました。

イスラエルが退避先と指定している、ガザ南部。北部から避難して2週間、攻撃がやんだことはないといいます。

“ガザ地区南部に退避中”国境なき医師団 白根麻衣子さん:「昼夜問わず、空爆が続いている状況です。本当に近くで、ドンという爆発音と振動を感じることもあります。物資不足が、本当に日に日に深刻化してきていて、現地の人たちは水を得るために数時間並んで、やっと一日の飲み水を手に入れることができて…(食料は)保存食も缶詰やパンをみんなで分けながら食べています。毎日決まった時間に何かを食べられる状況ではないです」

現地のスタッフは北部の病院にとどまり、活動を続けていますが、すでに極限状態にあります。足を切断せざるを得なくなった9歳の男の子。使える麻酔は少しだけです。

アル・シファ病院の医師:「麻酔医が窒息を防ぐため、口が閉じないようにしています。男の子の足を、家族の目の前で切断しました。場所がないのです」

白根麻衣子さん:「毎日、無数の子どもたちが運ばれてきて、助けられない。子どもたちを埋葬することもできずに、アイスクリームの冷凍庫に入れるしかないという話も聞きます。この3週間で起きていることは、目を覆いたくなるようなことばかり。一番被害に遭うのは一般市民。弱い立場の女性や子どもやお年寄り。皆さんに知っていただきたいです」

戦火は周辺の国々にも広がっていて、さらなる拡大が懸念されています。

アメリカ国防総省 ライダー報道官:「17日から26日、アメリカ軍と連合軍は、イラクで少なくとも12回、シリアで4回、ドローンとロケット弾の攻撃を受けました」

合わせて、アメリカ兵21人が軽傷を負ったという一連の攻撃。イランが支援する武装勢力によるものです。すでに応戦が始まっています。アメリカ軍はF16戦闘機でシリア東部にある、イラン革命防衛隊の関連施設2カ所を空爆しました。一方のイランは、こう警告します。

イラン アブドラヒアン外相:「イランは地域の戦争拡大を望まないが、ガザでの虐殺が続くなら、アメリカは戦火を免れないと警告します」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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