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性別変更に要手術は「違憲」 最高裁大法廷が初判断…2019年は「合憲」 当事者の思い【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月26日)
性同一性障害の人が戸籍上の性別を変更するためには、手術が必要とする特例法の規定について、最高裁の大法廷が25日、「違憲」とする初めての判断を示した。
■2019年の最高裁の判断「現時点では合憲」
2019年に性別変更を申し立てた 臼井崇来人さん(50):「最高裁は、そう判断してくれたかという、そういう思いです。やっぱり最高裁が違憲というと重みが違うというか。当事者にとって、とても心強い後ろ盾ができた」
こう語るのは、2019年に今回と同じ審判を申し立てた臼井さん。臼井さんは女性として生まれ、39歳の時に性同一性障害と診断。ホルモン治療を始めるも発疹が出るなどの副作用に苦しんだという。
臼井さん:「体のホルモンバランスだったり色んなものが変わる。今すでに健康なのに、その後、健康でいられるんだろうかという不安とか、やる意味っていうのがあったのと」
その後、性別変更の手術要件について裁判で争うも、当時の最高裁の判断は「現時点では合憲」というものだった。
■「性別変更は大法廷の審議ではかなわず…」
あれから4年。最高裁大法廷は25日、戸籍上の性別を変更するには「生殖能力をなくす手術」を受ける必要があるという要件について、裁判官15人全員一致で「違憲」という判断を示した。
最高裁大法廷:「『自己の意思に反して身体への侵襲を受けない自由』を制約するもの」「意思に反して生殖機能をなくす手術を受けるか、性別変更をすることを断念するかという過酷な二者択一を迫るものになっている」
一方で、最高裁は「変更する性別の性器に近い見た目をもつこと」という要件については、審議が尽くされていないとして判断を示さず、高裁での審理を命じた。
申立人の代理人 南和行弁護士:「(申立人から)メールでコメントが届いていますので読み上げます。『性別変更は今回の大法廷の審議ではかなわず先延ばしになってしまったことは非常に残念です。今回の結果が良い方向に結び付くきっかけになると、うれしいと思います』」
臼井さん:「トランス女性がトイレに入った問題ありますけど、よくそれを『男の人が女子トイレに入る』みたいな言い方をされていて。『そもそも女性だし』というところで。これをまだ世の中の認識が一般化していないので、すごく誤解とか偏見とかが起こっているように思います」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年10月26日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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