「マジョリティ側が変わらないと解決できない」性別変更に手術は必要?不要?対立生まないために…【news23】|TBS NEWS DIG

「マジョリティ側が変わらないと解決できない」性別変更に手術は必要?不要?対立生まないために…【news23】|TBS NEWS DIG

「マジョリティ側が変わらないと解決できない」性別変更に手術は必要?不要?対立生まないために…【news23】|TBS NEWS DIG

トランスジェンダーの人たちが戸籍上の性別を変更する際、生殖能力がないことが要件となっていて、事実上、手術が必要です。性別変更の際、にこのような手術は必要だと思うか、街の人に話を聞きました。

■性別変更に“手術”は必要?不要? 街の声は…

大学生
「自分で選んで『男の子』『女の子』になりたいと思って生まれてきているわけではない。臓器の1つを取らないといけないのはやりすぎ」

大学生
「手術まですると経済的な面とかで出来ない人も出てくると思う」

30代
「規制と自由のバランスが凄く難しいと思うが、本人が本人らしく生きられる環境が整うことが一番良いと思う」

50代
「性別にはグレーなゾーンが色々ある。“どっちつかず”という部分もあっても良いのではないか」

80代
「“心の問題” 外から分からないので、外見で判断できないことを基準にするのは社会的な生活の中では難しいかと思う」

60代
「戸籍を変えるなら手術をしないとまずいかもね。そうしないとトイレとかに来ちゃう。“元々の男性”が女子トイレなどに入ってくるとまずいでしょう」

■性別変更 対立を生まないために

小川キャスター:
街の声では「手術は必要なのではないか」という意見もありましたね。

藤森キャスター:
性同一性障害の当事者の方からも手術が必要という声が上がっています。
手術を経て戸籍上の性別を男性から女性に変更した美山みどりさんは「手術をしたという条件によって社会に受け入れられてきた。(手術要件が撤廃されると)全く信頼を失ってしまう。差別が一層深まってしまう」と訴えています。

宮田裕章教授:
性的マイノリティの方々がどう生きるべきかということと、性犯罪をどうコントロールするかということは、分けて考えることができるわけですよね。

例えば、海外では更衣室をオールジェンダーにしていくとか、プールや公衆浴場もそういった時間帯を作っている。それは差別的にではなく、歓迎という視点で多様な人たちを受け入れているので、そういった対応策を参考にしながら、どういう形で寄り添っていけるのかが重要なのかなと思います。

小川キャスター:
今回取材に応じてくれた合田さんの言葉です。

合田貴将さん(トランスジェンダー当事者)
「犯罪のリスクを無視して手術要件撤廃の主張を通したいと考えるトランスジェンダーはいないと思う。お互い話し合えたら」

宮田裕章教授:
合田さんが抑えてお話していること自体、日本の今の状況がいかに厳しいかということだと思います。ここから多様な人たちに寄り添えるか、社会コミュニティを肯定できるかってすごい重要なんですよね。

まさにそういった社会に向かっていく上でも、自分ごととしてマジョリティー(多数)側が変わらないとマイノリティ(少数)問題は解決できないので、寄り添っていくべきだと思います。

小川キャスター:
あらゆる人が生きやすい社会を、という言葉が先行しますけれども、それに実態が追いついていないところもあると思います。実現できない理由を探すのではなくて、実現できる方法に向かっていく、そうした社会でありたいと感じました。

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