頭に「爪痕」 罠にかかったクマ近くで男性死亡 相次ぐ人身被害…イノシシも市街地へ【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月16日)
クマに襲われる人が、過去最多のペースとなっている。先週末には、長野県の山林で男性が死亡しているのが見つかった。警察がクマに襲われたとみて、調べているという。
■秋田 木に登ったまま…クマ2頭を目撃
大きな木を見上げる警察官。その視線の先にいるのは、なんとクマだ。
13日午前、秋田県仙北市の住宅街で、木に登ったまま居座る2頭のクマが目撃された。
警察官とのにらみ合いが続くなか…。1頭のクマは、山の方向へ逃げていったとみられる。
残る1頭は、11時間以上経っても木の上に居座り続けていたが…。ようやく木から下り、カメラの前に姿を現したクマ。目撃情報からおよそ12時間、クマは暗闇の方へと走り去っていった。
実は、この2日前にも、直線距離で600メートルほど離れた川で、2頭のクマが泳ぐ姿が撮影されていた。
撮影者:「クマだ!」「うわ、来た!」
木に登ったクマと、同じクマかどうかは分かっていないものの、周辺では警戒が続いている。
■長野 クマ近くで男性死亡…頭に「爪痕」
全国でクマによる被害が相次ぐ。
被害に遭った男性:「子グマが木に登ったんです。で、母グマが顔を出したんです」
先月末には、岩手県でキノコ採りをしていた男性が子グマを守ろうとする母グマに襲われ、やむを得ず応戦した。
男性はこの辺りでクマに襲われたとみられる。周りの草木はなぎ倒されていて、木を見ると、クマの爪跡のようなものも残っていた。
長野県飯山市では、「知人の男性がイノシシのわなを見に行ったまま戻らない」と通報があり、警察などが捜索した。
わなにかかったクマの近くで、男性(80)が倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。頭などにはクマの「爪痕」があったという。
■相次ぐクマの人身被害 過去最悪ペース
酪農学園大学 佐藤喜和教授:「わなで捕獲する時に、他の動物がかかってしまうということがよく起こっていて。特にクマ類は多く発生していますね」
たとえ、わなにかかっていたとしても、クマに近づくのは危険だという。
佐藤教授:「自分が死んでしまうというか、命の危険にある状態にあるわけですから、何とかして逃げようとしているでしょうし。少し静かになっていたとしても、またそこに人が来ると、危険な状態になるので。最後の抵抗として暴れたり、何とか逃げようとわなを外そうとする」
相次ぐクマの人身被害。今年4月からの半年間で、全国で133人が被害に遭っている。
秋田県、岩手県、福島県では、すでに過去最多を更新するなど、被害件数は過去最悪のペースになっている。
■市街地にイノシシ 商店街走り回り3時間
市街地へと下りてくる野生動物は、クマだけではない。
石垣の上にたたずむイノシシ。犬に吠えられて驚いたのか、川へと飛び込む。
14日午前6時半すぎ、愛媛県今治市で「イノシシが路上を走っている」と通報があった。
突如、今治市の中心部に出没したイノシシは、今治城など市街地を走り回ると、次に向かった先は商店街だった。
パトカー2台が駆け付けるなど、辺りは一時騒然となった。
そして、通報からおよそ3時間後、商店街のシャッターの中へと逃げ込んだイノシシは、猟友会などによって捕獲。今回の騒動でのけが人はいないという。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2023年10月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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