【独自】「指示役」ヘリ移送の一部始終 23歳男 八丈島での“逃亡生活”(2023年10月12日)

【独自】「指示役」ヘリ移送の一部始終 23歳男 八丈島での“逃亡生活”(2023年10月12日)

【独自】「指示役」ヘリ移送の一部始終 23歳男 八丈島での“逃亡生活”(2023年10月12日)

 5カ月に及ぶ容疑者の逃走劇。ANNのカメラは警視庁が男を移送するまでの一部始終を捉えていました。今年5月、都内の貴金属店で起きた事件の指示役として逮捕された23歳の男。今月12日、逃亡先の東京・八丈島から警視庁のヘリコプターで移送されました。

■「指示役」ヘリ移送の一部始終

 正午すぎ、東京へリポートへ向かってくるヘリコプター。中には、ある事件の容疑者が乗っています。移送の一部始終をカメラが捉えました。容疑者が潜伏していたのが八丈島。袖に花柄があしらわれた白いTシャツを着た男。強盗予備の疑いで逮捕されたのは木村俊哉容疑者(23)です。

■上野で相次ぐ強盗事件で“警戒”

 事件は、さかのぼること約5カ月前。東京・上野の貴金属店で起きました。この事件では、実行役の時崎和也被告や豊泉寿太被告ら合わせて3人がすでに逮捕・起訴されています。捜査関係者によりますと、木村容疑者は「指示役」で、豊泉被告に対して匿名性の高い通信アプリで「この店をやれ」などと指示していたということです。その後、木村容疑者は逃走を始め、潜伏先に選んだのが八丈島でした。

■23歳男 八丈島での“逃亡生活”

 羽田空港から飛行機で約1時間、竹芝から船で約10時間半の八丈島。7000人ほどが暮らしていて、年間10万人が訪れるリゾート地でもあります。

 本名で生活していたという木村容疑者。飲食店で働いていたといいます。潜伏していたアパートは街の中心部にあり、空港や町役場は目と鼻の先です。さらに、約600メートル離れた場所には警察署もあります。地元の人によりますと、島に見慣れない人がいても違和感はないそうです。

 八丈島に住む人:「飲食店や宿泊施設などリゾートバイトで来て1週間から2週間やって気に入って、ずっと居着く人は結構いる。(例えば)内装業で島外から来る人、鉄骨工事で入る人もいるので仕事が終わる間、5カ月、6カ月、従事しているのは当たり前と思っている。若い人が6カ月くらいいたとしても何とも思わない」

 そんななか、11日のことでした。事件後、自宅などでの生活実態がなかったという木村容疑者。警視庁は捜査のなかで八丈島に潜伏していることを突き止めたそうです。そして、12日朝、事態が動きました。木村容疑者の潜伏先の入り口を取り囲んだ捜査員。

■パーカーからTシャツに“着替え”

 逮捕の一部始終をカメラが捉えました。捜査員が中に入ってから約30分後、中から出てきたのが強盗を指示した疑いが持たれている木村容疑者です。捜査関係者の車に乗り込む前には黄色いパーカーを脱ぎ、白いロングTシャツに着替えました。

 その後、八丈島の派出所に入っていき、出てきた時には手錠が掛けられていました。木村容疑者の移送手段は飛行機でも船でもなく、ヘリコプター。

■最新供述「今は何も話せない」

 身柄は八丈島から上野警察署に移されました。約5カ月間に及ぶ逃走劇を終えた木村容疑者。警視庁の取り調べに対して「このことについては今は何も話せません」と供述しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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