シカ急増 北海道で事故・農作物被害深刻…“新たな活用”エサや服に(2023年10月11日)
■事故も過去最多 農業も深刻被害
警察:「野生のシカ、います!こちら苫小牧警察署です。付近の道路、歩道に飛び出す可能性があります」
北海道全域に生息するシカ。道路脇からいきなり目の前に飛び出してきたり、2年前には新幹線の線路に突如現れ、その影響でおよそ7時間も運転を見合わせる事態に。シカと車の事故も過去最多の4480件。
農作物の被害も深刻です。シカの群れが食べているのは本来、牛の餌(えさ)となるはずの「牧草」。
牧場主:「先っぽ食べられていますよね。シカは良いとこ取りをして、おいしい部分だけを食べて、牛は栄養価の少ない繊維質の多い所だけを食べている」
牧草・農作物を荒らすシカは「害獣」とされ、ハンターたちが駆除します。農作物の被害額、年間およそ1.5億円に上っている北海道厚岸町のベテランハンターは…。
猟友会 厚岸支部 根布谷昌男事務局長:「(牧草を)土が出るくらい食べちゃっている。(農家から)『とにかくもうシカを撃ってくれ』と」
■“新たな活用”エサや服にする
駆除強化の一方で“新たな活用法”も広がっています。釧路市動物園では「鹿肉が余っている」と聞き、トラやライオンの餌用に使い始めたといいます。
釧路市動物園 山口一仁専門員:「アムールトラは自然界でもシカを狩る動物で、特に鹿肉が好き」
肉だけでなく、シカの革も。「革のカシミヤ」と呼ばれるシカ革は近年アパレル業界が大注目。
YUK FACTORY 鵜沼明香里さん:「服やかばんなど“シカ革”を使った商品が増えている。今後は東京・大阪など拠点を広げていこうと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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