インフルエンザ急増で院長悲鳴「異例中の異例」 “寒暖差”で拍車も(2023年10月10日)

インフルエンザ急増で院長悲鳴「異例中の異例」 “寒暖差”で拍車も(2023年10月10日)

インフルエンザ急増で院長悲鳴「異例中の異例」 “寒暖差”で拍車も(2023年10月10日)

 東京都内のクリニックではインフルエンザの患者数が急増し、異例の事態に。医師は寒暖差がさらに流行に拍車を掛ける恐れを指摘しています。

■急拡大インフル患者数“90倍”に

 週末、東京都内のクリニックでは…。

 医師:「きのうの7日に39℃。けさ、せきも出てきて嘔吐(おうと)もあった」

 小学5年生の女の子は検査の結果…。

 医師:「インフルエンザAが陽性でした。学校ではどうですか?」
 患者:「インフルとコロナがはやっていて…」

 30代女性も悪い予感が的中します。

 医師:「インフルエンザのAが陽性でした。予想していました?」
 患者:「予想していました…」

 女性の娘が通う保育園でもインフルエンザが流行しているといいます。

 こちらのクリニックでは去年の9月・10月、インフルエンザの患者が1人だったのに対し、今年はすでに90人。90倍です。

 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「非常に異例中の異例中の…記録的な時季外れの…早い時期の急速なインフルエンザの感染の拡大。コロナ対策の影響でインフルエンザがはやらなかった。その3年間の反動を見ている…」

 厚生労働省が発表した1定点あたりの患者報告数は、ここにきて9人を超えました。流行スピードはさらに加速しています。

■10日は10℃!寒暖差で拍車も

 医師は流行に拍車が掛かる背景の一つとして“寒暖差”を挙げています。

 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「(先月)20日を過ぎた辺りから、暑いところから急に寒い日になる寒暖差」

 10日の都心の寒暖差は10℃。先月の異例の残暑から一気に季節が進み、人々は暑さから一転、「寒暖差」にさらされています。

 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「なかなか温度調節が難しくなってくるので、寒暖差疲労とともに免疫力も弱まってしまう瞬間がある。ウイルスと体の免疫力の戦いに負けてしまうことが起こると感染が発症する」

 “寒暖差”による免疫力低下で、今後、さらに感染が広がる恐れもあります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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