「低体温症で動けない」と通報 朝日岳の登山道付近で4人死亡(2023年10月7日)
7日朝、栃木県那須町にある朝日岳の登山道付近で4人が死亡しているのが見つかりました。6日正午すぎに男性から「低体温症で動けない」との通報があったということです。
警察によりますと、発見した時には4人とも死亡していたといいます。一体、何があったのでしょうか。最初に通報があったのは、6日のこと。午後0時23分…。
通報者:「男性が低体温症で動けなくなっている」
通報したのは、亡くなった男性と一緒に登っていたとみられる男性です。
そして、その16分後、再び別の登山者から通報が入ります。
別の通報者:「男女数名が動けなくなっている。女性1人が滑落したので助けた」
朝日岳は標高1896メートル。那須連山の一つで、地元の観光協会によりますと、付近の駐車場から山に入るのがメインルートとなっていて、所要時間は片道2時間ほどです。
ただ6日、現場付近では断続的に雨が降り、今季一番の寒さとなっていました。捜索隊は何度も救出に向かおうとしましたが、行く手を阻んだのは強い風でした。持っていた風速計では瞬間的に80メートルを記録したといいます。これは木造住宅が崩壊するほどの暴風です。
4人が見つかったのは捜索が再開された7日朝のこと。うち一人の女性はひどいけがをしていて、滑落したとみられています。
こちらは1年前、朝日岳へと続く登山道で撮られた映像です。途中には岩の尾根が続く道があり、横を見ると絶壁とはいかないまでも、身の危険を感じるような光景が広がっています。地元の人は…。
地元の人:「基本、天気の悪い時は登らない。だめな時は下りてくる。もうやめようって。きのうは登っちゃだめな日」
亡くなった4人は全員、防寒着はしっかりと着ていたといいます。
警察は4人の身元を調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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