「国も責任を持ってほしい」万博まで555日で吉村知事が永田町行脚(2023年10月6日)

「国も責任を持ってほしい」万博まで555日で吉村知事が永田町行脚(2023年10月6日)

「国も責任を持ってほしい」万博まで555日で吉村知事が永田町行脚(2023年10月6日)

大阪・関西万博の開催まで555日です。

大阪府・吉村洋文知事:「いろいろ言われているんですけど『大丈夫か』とか言われているけど、大丈夫ですから。ちゃんとやりますので」

大阪・夢洲では、関西パビリオンの起工式が行われました。
関西広域連合・三日月大造広域連合長:「大阪・関西万博まで555日ということで、ゴーゴーゴーということで、盛り上げていこう」

心配なのは、会場の建設費です。
誘致当初の計画で建設費は、1250億円でした。それが、4年後には1850億円に増額。さらに450億円上振れして、2300億円になるとみられていて、近く、万博協会が発表する見通しです。大阪府と市、経済界、国が負担し、膨らめば膨らむだけ、税金が投じられることになります。

国は、どこまで責任をもってくれるのか。吉村知事は6日、説明に追われました。
大阪府・吉村洋文知事:「万博は未来社会への投資でもあると思っています。素晴らしい万博を国と自治体と経済界、協力して進めてまいりたい」
西村康稔経済産業大臣:「この間の物価高、資材の高騰、人件費、さまざまありますので、その点について、万博協会が精査している状況です。当然、国としても中身を見たいと思いますし、(建設費が)出てきた段階で、よく相談したい」

「(建設費が)出てきた段階で相談したい」そう答えるにとどめた西村大臣。一方、吉村知事の出身母体である大阪維新の会の府議団は「増額部分は国の責任において負担を強く求めるべき」と要望。知事は足元から突き上げられている格好です。

吉村知事は、自見万博担当大臣とも会談しました。歓迎ムードの自見大臣ですが、迫る工期などに注文がつきました。
自見はなこ万博担当大臣:「もう残りが、あと1年半。パビリオンのことももちろん大事ですが、同時に中身・機運醸成も非常に重要な要点だと思っておりますので」

万博協会によりますと、自前でパビリオンを建設する約50カ国のうち、基本設計書を提出したのは、まだ19カ国。着工した国はゼロです。どこの国が、どこに建てるのかも決まっていないといいます。
万博関係者:「パビリオンが建たない場合には、休憩所にしたり、緑を植えたりなどの活用法も検討する」

一方、民間企業のパビリオンは、次々と構想を発表しています。

吉村知事が、最後に訪れたのは自民党本部です。会談の相手は、二階元幹事長。党の万博対策本部長を務める二階氏は関係者によれば「自分の家を売ってでもやるくらいの覚悟が必要だ」などと激励したそうです。

陳情を終えた吉村知事。改めて、国も責任を持ってほしいと強調しました。
大阪府・吉村洋文知事:「増額分をすべて国が負担すべきだと思っているわけではない。我々、大阪府・市も責任者だし、主催は国だが地元大阪でやる。会場建設に関しては、3者が、それぞれ責任をもって負担して、万博を成功させるのが基本の考え方だ」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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