厳重な情報管理も…日本人候補者も“苦笑い”ノーベル化学賞 発表前に“外部流出”(2023年10月4日)

厳重な情報管理も…日本人候補者も“苦笑い”ノーベル化学賞 発表前に“外部流出”(2023年10月4日)

厳重な情報管理も…日本人候補者も“苦笑い”ノーベル化学賞 発表前に“外部流出”(2023年10月4日)

ノーベル化学賞が4日に発表され、アメリカ、マサチューセッツ工科大学のモウンジ・バウェンディ教授、コロンビア大学のルイ・ブラス教授、ロシアのアレクセイ・エキモフ博士の3人が選ばれました。「量子ドット」という、ごく小さい、ナノサイズの粒子の作製方法を発見したことなどが評価されての受賞です。

今回の発表は、いつもと決定的な違いがありました。発表の数時間前にメールの誤送信によって、受賞者の名前が外部に漏れるという異例の事態となっていたのです。

選考委員会:「情報が“前倒し”で発信され、おわびするほかありません。朝から懸命に原因を探っていますが、現時点では分かっていません。本当に残念に思っています」

賞の選考をする、スウェーデン王立科学アカデミーが、複数の現地メディアに、誤ってメールを送ってしまったことが原因です。発表を前に、実況生配信を行っていた、日本科学未来館。緊張が走ります。

生配信の舞台裏:「受賞者の情報が流れているじゃないですか。それを放送で扱うかどうか…」「分からないな」

気を揉んでいるうち、リスナーからのコメントで…。

生配信:「ちょっと待ってください。コメントにも出ているんですけど、2人落ち着いて聞いてくださいね。『もう分かった』みたいな噂が流れて、報道されていますけど、我々としては(発表の)18時45分を待つという」

長年、受賞がささやかれる、日本人候補者の1人も、苦笑いしかできません。

桐蔭横浜大学 宮坂力特任教授:「私のところには、受賞した方の情報は一切来ていません。電話・メール等の連絡も来ていません。静かな状態です。こういう状態が毎年、何年も続いているわけですけども」

1年がかりで絞り込まれる受賞者の選考。その過程は秘密裏に進められ、本人への通知ですら、発表の直前と、厳重な情報管理が敷かれます。化学賞に選ばれた、アメリカの研究者には、こんな質問が…。

バウェンディ教授:「(Q.受賞者の名前が発表の数時間前に公開されたが、事前に受賞を知っていた)いいえ。アカデミーの電話で初めて知りました。ぐっすり寝ていましたので、何も聞いてはいません」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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