台風14号 沖縄・先島諸島に“最接近” ヒンヤリ東京 日中「20℃」届かず(2023年10月4日)

台風14号 沖縄・先島諸島に“最接近” ヒンヤリ東京 日中「20℃」届かず(2023年10月4日)

台風14号 沖縄・先島諸島に“最接近” ヒンヤリ東京 日中「20℃」届かず(2023年10月4日)

 4日、東京都心は日中20℃を下回るなど今シーズン一番の冷え込みとなりました。一方で、大型で非常に強い台風14号は沖縄の先島諸島に最接近しています。

■台風14号 沖縄 先島諸島に“最接近”

 波は高くなり、風も徐々に強くなってきました。台風の勢力としては上から2番目の非常に強い勢力となった台風14号。昼すぎ、与那国島に最接近しました。先島諸島では30メートルの暴風雨や高波が予想され、大型で速度が遅く、影響は長引く見込みです。石垣島の野菜が売りのカフェ。いつもの台風とは“違う風”を感じていました。

 島野菜カフェ リハロウビーチ 海老沼純一代表:「台風が遠いわりに波の影響が大分ある。きのう、車にパラパラと当たり、雨かと思ったら小石だった。今回は巻き上げるような風」

 午後になり、徐々に警戒が高まってきました。

■北海道で初冠雪 紅葉と“季節の共演”

 北日本では冷え込みが強まりました。北海道旭岳のロープウェーに乗ると、赤や黄色に染まり、見頃を迎えた紅葉が眼下に広がります。五合目に着くと、冬景色が人々を出迎えます。

 訪れた人:「紅葉を見るために来たが、雪もある状態でびっくり。6℃はきつい」「きれいですよね。山の白さ、白黒がすごくきれい」

 先月22日の旭岳。まだ山肌があらわになっていましたが、10日余りで一気に雪化粧をまといます。白く染まる山頂を遠くに望みます。紅葉と雪景色が両方楽しめるこの時期。アメリカから来た観光客も寒さを忘れる景色です。

 アメリカからの観光客:「紅葉と雪のコンビネーションが素晴らしい。気温も寒すぎずちょうど良い」

 初冠雪となった旭岳。気象庁の観測では今年、全国で初めての発表となり、平年より9日遅い冬の便りです。

 訪れた人:「紅葉が目当てだった。雪が降って二重にうれしい」「もう90歳になる。これ見たらまた長生きできる」

 まだ初冠雪の発表がない富士山。雲の隙間からうっすら雪が積もっているのが分かります。

■急速に移ろう季節 衣替え追い付かず

 関東の一日は雨のスタートとなりました。東京都心も今シーズン一番の冷え込みとなりました。3日に比べ、季節が1カ月進んだ肌寒さ。衣替えも追い付きません。

 通勤客:「何着たら良いのかなと思って(秋服を)引っ張り出した」「まだ(布団を)出せていないので、薄っぺらいやつ…」

 気温が今季最低となった東京。人々が秋の装いをするなか、店も衣替えをしていました。

 洋品のダイマル 石出登志子店長:「(Q.もうすっかり秋冬物が多い?)やっとです。大体お彼岸(9月下旬)で切り替わるが、今年はお彼岸でもまだ皆さん半袖。秋物を出すのはだいぶ遅かった」

 こちらの店では2、3日前にようやく秋冬物を並べ始めたそうです。

 洋品のダイマル 石出登志子店長:「どんどん涼しくなってくれた方が良い。暑いとお客さんが秋物を見る気にならない」

■おでん 寒さで仕込みを“3倍増”

 寒くなると恋しくなるのが、おでんです。ほっくほくの大根が売りのおでん屋さんも天気とにらめっこです。

 丸忠蒲鉾店 日高幸子店長:「気温を毎日見ているが、あしたは何℃っていうと前の日から仕込んで」

 4日の気温が低いこともあり、前日から仕込みの量を3倍に増やしていました。

 おでんを買った人:「おいしそうだなって。湯気が立っていたので」「(Q.おでんを食べて?)温まりました」

 丸忠蒲鉾店 日高幸子店長:「大根は本当に(売れる)。きょうで(全部)なくなると思う。きょうはうれしくて。頑張ってやらなきゃなと」

■ヒンヤリ天気 “秋の味覚”は歓迎

 急な冷え込みで、ほっとしている人たちもいました。

 田村きのこ園 川島拓さん:「10月11日から営業開始。こんな年はない」

 異例の残暑となったことでシイタケを販売する直売所もまだオープンできていません。本来であれば最盛期を迎えているはずの秋の味覚「シイタケ」。大きくて肉厚な触感が特徴で、バターじょうゆで焼いたステーキは絶品だといいますが…。

 田村きのこ園 川島拓さん:「例年はもっと採れている時期。9月の暑さで収穫が2週間遅れて、やっと今、出始めたところ」

 例年であれば9月中旬には立派なシイタケが至る所に生えていますが、今年はようやく気温が下がり、待ち望んでいたシイタケが生えてきました。

 田村きのこ園 川島拓さん:「気温が下がらないと出てこないのと、そもそも菌が暑さに弱いので、芽が出てくるには20℃以下にまで下がってくれないと」

 茨城県笠間市では9月の平均気温が観測史上最高となりました。

 田村きのこ園 川島拓さん:「あんまり高温が続くと影響が心配だったんですけれども、とりあえず一安心」

 本来シイタケは1年通して収穫することが多いそうですが、こちらで採れるシイタケは味を追求した結果、秋からの収穫にこだわっているそうです。

 田村きのこ園 川島拓さん:「これからに期待。大きいだけではなくて、肉厚さも大切にしています。うちは大きさと厚さと食べた時のうまみが特徴なので、一番のおすすめはステーキにして食べるのがおすすめ。蒸し焼きにしてバターしょうゆで食べるとおいしい。焼いた時の香りも良いのが特徴。これから気温も下がってどんどん採れてくると思うので、早く皆様にお届けできるように頑張りたいと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事