獣医師「肋骨が見えている」奈良のシカ“虐待”通報受け調査…保護団体は完全否定(2023年10月3日)

獣医師「肋骨が見えている」奈良のシカ“虐待”通報受け調査…保護団体は完全否定(2023年10月3日)

獣医師「肋骨が見えている」奈良のシカ“虐待”通報受け調査…保護団体は完全否定(2023年10月3日)

国の天然記念物でもある「奈良のシカ」を、保護団体が虐待しているという通報があり、奈良市は3日、立ち入り調査に乗り出しました。

祖先は、神の使いとされる『神鹿(しんろく)』。奈良公園一帯に生息する「奈良のシカ」は、国の天然記念物に指定されています。人間の生活範囲に溶け込んでいますが、そのため、自動車事故や人間に危害を加えるなどの事例が起きています。

奈良のシカは、エリアによって保護のされ方が異なっています。奈良公園を中心としたAとB地区は、保護地区となっていて、けがや出産などしたシカが、手厚い保護の対象になります。しかし、離れたCとD地区では、一部のシカの扱いが違います。

シカは『奈良の鹿愛護会』が、奈良公園の中で運営する施設で保護されています。その中にある、特別柵というエリアは、主にC地区で、農作物を食い荒らしたりなどしたシカを収容。オスとメスが別々にされ、生涯、ここで過ごします。

愛護会の獣医師として、シカを見てきた丸子理恵さん。特別柵のシカが虐待されているとして、奈良市に通報書を出しました。

丸子獣医師:「7月19日の時点で(約110頭中)25頭をアトランダムに選んで、腰骨のあたりを触診したが、8頭は非常に痩せている状態だった。与えているエサの量・質ともに不十分だと思っている。エサに含まれているたんぱく質の含有量とかも(他と)全然違うので、そういうことが大きな要因じゃないかなと考えている」

丸子さんが提出した写真には、骨が浮き出ていたり、一部が脱毛しているシカが写っています。愛護会が、オスのシカの7割以上を飢餓状態にし、毎年50頭以上を死なせ、それが少なくとも5年以上続いていると、訴えています。

丸子獣医師:「強いオスが弱いオスを追い払って、美味しいところを食べてしまう。そういう習性があるので、エサだけじゃなく、与え方とか、休憩する場所が狭かったりとか。こちらの話は全然聞いてもらえない。そういう状態が何年も続いて、これは内部だけでは改善されないなと考えて(通報した)」

愛護会側は、真っ向から否定しています。

奈良の鹿愛護会 山崎伸幸事務局長:「(Q.虐待と言われていることに関して、どう受け止めている)全くございません。毎日しっかりエサを与えて、シカたちの様子もしっかり確認して、ちょっと小さいシカであれば、特別食を与えられる別の柵に、職員が捕まえて移しているので。多分あれは7月に撮られた写真かなと思うんですけど、100頭以上いる中に、多くて10%、元々体が弱かったシカがいる。一定数のシカは、どうしても寿命ということもある」

加えて、特別柵のシカは、飼われることに慣れていないといいます。

山崎事務局長:「若いシカは、野生の野山を駆け回って生活していたので、それがこういう柵の中に、100頭余りいるような柵の中に入れられてしまうと、ストレスが非常に高まって、死んでしまうという、悲しい事実は確かにある」

立ち入り調査を行った、市の担当者は…。

保健所保健衛生課 稲葉好之課長:「獣医師の意見からすると、すごく痩せ細っている個体が、3日は見つからなかった。エサの量とか確認させてもらっている以上、ネグレストにはなっていないのかなとは思ってます」

市では、早ければ今月中に、調査結果を発表するということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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