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激安!“週1営業”スーパーの秘密 ブランド和牛が半額!? 83歳社長の驚きアイデア【もっと知りたい!】(2023年9月29日)
物価高が続くなか、週に1日しか営業しない激安スーパーが話題となっています。遠方からも多くの客が殺到する、人気店の安さの秘密に迫りました。
■激安価格のオンパレード 爆買い客が続出
東京・足立区の住宅街にあるスーパー「肉の金井」です。
店内をのぞいてみると、国産牛切り落としが100グラム138円です。
肉だけではありません。トウモロコシは3本で128円。ナスが1袋78円。さらに、肉を1500円以上購入した客は、卵1パック50円。または、特定の野菜が5円で買えるサービスもあります。
物価高のこのご時世とは思えない、激安価格のオンパレードに、思わず爆買いする客が続出しています。
客:「他のスーパーと比べて安い。家計的に助かる」「(豚ロース)100グラム77円なんですよ。普通100円超える」「これだけ物価が高騰しているから、我々庶民にとってはありがたい」
この安さの仕掛け人が、社長の金井孝雄さん(83)です。
金井社長:「カルビ、良いのが出ますよ」
ひとたび店頭に立てば、品出しから唐揚げの量り売り、さらには客の車の誘導まで、なんでもこなす地元の名物社長です。
客:「(Q.店一番の魅力は?)おじさん!」
金井社長:「いい男だもんね」
■“大手スーパー用だった”余り野菜を格安購入
それにしても、物価高のなか、なぜ激安で提供できるのでしょうか?秘密を探るべく社長の仕入れに同行させてもらいました。
やってきたのは、埼玉県内にある市場です。
すると、ほとんど会話も交わされないまま、段ボールに入った野菜が積み込まれていきます。一体、どういうことなのでしょうか?店に戻った社長に聞いてみました。
金井社長:「大量仕入れの余ったものを分けてもらうっていう感じだよね」
これらの野菜は、卸業者が大手スーパーなどの発注に備え、大量に用意したものの、さばき切れずに余ったもの。社長は、長年の付き合いからそういった野菜を格安で譲ってもらえるのです。
金井社長:「なかなかここまで安く買えない、普通は」
ただ、どんな野菜が手に入るのかは、市場に行くまで分かりません。
■10年後には毎月大赤字 一か八か…週1営業
仕入れの他にも安さの秘密があります。それが、この店最大の特徴でもあります。
客:「土曜日だけ」
「肉の金井」は週にたった1日、土曜日のみの営業なのです。
金井社長:「土曜日1日だったら電気代もいらないし、人件費もいらないし、その分安売りができるんですよ」
週に6日は、冷蔵や冷凍のケースは稼働しないため、電気代を大幅に節約できます。
また、社長の他に妻の三紀子さん(72)、息子で店長の孝一さん(47)、娘のあづささん(49)の家族4人で切り盛りしているため、人件費も抑えられます。
実は46年前、店がオープンした当初は毎日営業していました。しかし…。
金井社長:「周りにスーパーができて、売り上げが半減したから。じゃあやめちゃおうって」
オープンから10年後には、毎月大赤字が出るほど厳しい状況に陥ってしまいました。悩んだ末に出した答えが、一か八かの週1営業だったのです。
金井社長:「週1で問屋が残ったもの“持って行けよ”と。それで安くしてもらったから、僕もそれを右から左にあげちゃった(売った)」「変わってるでしょ?人間変わってるから」
週1だからこそできた肉や野菜の激安販売。これが評判を呼び、月の売り上げは毎日営業していた時の倍近くまで上がりました。
■前倒しで開店 店内はあっという間に混雑
そして、週1営業によって可能になったことがもう一つあります。
次々と揚がるジューシーな唐揚げに、ボリューム満点のハムカツ。蒸し器の中には、プリプリのシュウマイが…。店の名物になっている総菜の数々は、すべて手作りです。
金井社長:「自分が気に入った味。味を確かめて、この味だったらいけるっていう味じゃないと出さない」
唐揚げだけで180キロも用意するとあって、仕込みには3日以上かかります。
調理も当日の午前5時から始めないと間に合わないため、毎日営業していたころには、とてもできなかったといいます。
こうして毎週土曜日、午前10時のオープンに備えるのですが、店の前には1時間以上前から行列ができ、中には待ちきれずカゴに商品を入れる客もいます。この日は前倒しの午前9時すぎにオープンしました。
店内はあっという間に混雑。100グラム138円の国産牛切り落としは、わずか50分でケースが空っぽになりました。
大きなクーラーボックスを持参する人や、バイクの荷台にめいっぱい詰め込む人もいます。
客:「みんな近所の人が買いだめ、1週間分の肉を金井で買って、また1週間分なくなったら来てという感じで」
■並んでいる客に次々と…唐揚げサービス!?
7人家族だという響谷さん。カゴにはやはり大量の肉が入っていました。
響谷さん:「ひき肉で1キロくらい。ソーセージで1キロとか」「子ども4人いるんですよ。中学生と小学生2人と幼稚園児なので、結構食べる」「なくてはならない場所です」
響谷さんは、買ってきた豚ロースと人参で肉巻きを調理。このボリュームでかかった費用はおよそ700円。一人当たり100円に抑えられました。
再び、肉の金井の店内。社長は総菜売り場に立っていました。すると、並んでいる客に次々と唐揚げをサービス。しかも、試食サイズではなく丸ごと1つです。
客:「(丸々1個に)びっくりして、本当にいいのかなって」
金井社長:「味見しないと、お客さん分かんないでしょ」
180キロ用意された唐揚げは、4時間で完売しました。
客:「安い。唐揚げ100グラム120円ですよ」「(Q.どれくらい買った?)2.6キロ」
■仕入れた商品は1日で売り切らないと…
一方、週1営業ならではの厳しい一面もあります。
金井社長:「空いてる所、何が出てるんだ?おーい!」
あづささん:「空いてる所は、これ並べれば大丈夫」
金井社長:「空いてる所に何を出すんだよ!空いてる所やるんだよ!」
あづささん:「並べたからみんな」
金井社長:「嘘だよ!ほんとによお!」
あづささん:「はいはいはい」
週1回の勝負とあって、売り場に空きスペースを作る時間は許されないのです。閉店が近づくと、完売目指してラストスパートです。
金井社長:「シイタケまだあるのかよ」
あづささん:「シイタケあともう1ケースかな」
金井社長:「じゃあこれ30円。30円か同じか。20円だな。20円にしちゃっていいよ、これ。1個20円でやっちゃおう」
この日も店は大盛況のうちに、閉店時間を迎えました。
周りのスーパーに押されて、仕方なく始めた週1営業。今ではすっかり定着し、地域の食卓を支える存在になっています。
金井社長:「(Q.お疲れさまでした)はい、どうも~」
(「グッド!モーニング」2023年9月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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