改良型ワクチン「秋接種」開始 コロナ変異株“エリス”に効果か(2023年9月20日)

改良型ワクチン「秋接種」開始 コロナ変異株“エリス”に効果か(2023年9月20日)

改良型ワクチン「秋接種」開始 コロナ変異株“エリス”に効果か(2023年9月20日)

 新たな変異株が次々と明らかになるなか、20日からそれらに効果が期待される新型コロナワクチンの接種が始まりました。大規模接種会場では、一日500人の予約枠が来月までほぼ埋まっているということです。

■改良型ワクチン「秋接種」開始

 東京都庁の新型コロナウイルスワクチン「秋接種」。

 オミクロン株の一種である「XBB.1.5」に効果が出るよう改良されたファイザー社とモデルナ社の新しいワクチンが使用されます。20日から来年3月まで各地で行われる秋接種は、生後6カ月以上の希望するすべての人が無料で受けることができます。厚生労働省は全額を公費で負担する「特例臨時接種」を今年度で終了する予定のため、無料接種はこれが最後の機会となる可能性も…。

 接種した人(旅行業):「5類になってから旅行業も海外や国内の出張だったり旅行が増えてきたが、やはりまだ出発間際に新型コロナに感染してしまってキャンセルというのは出ています」

 接種した人(人材派遣業):「周りですごく感染者が増えているので、そろそろ打ちたいなと思っている時に新しいワクチンをやっていたので、きょう接種に来た」

 新型コロナウイルスの感染者は今年5月の「5類」移行後、全国的に増加傾向となっていて、定点医療機関から報告された新規患者数は9月10日までの1週間で10万人近くに上りました。

■コロナ変異株“エリス”に効果か

 東京都によりますと、感染者の内訳は変異株、通称「エリス」が約40%を占め、主流となっていることが最新の統計で分かっています。国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授は、今回の新たなワクチンについて「XBBに対応しているので『エリス』への効果は期待できる」と話します。

 また、厚労省は秋から流行が始まるインフルエンザとのワクチン同時接種も可能だと説明。

 「新ワクチン」を接種した人:「ワクチンを打つのはインフルエンザもそうだけど、安心感はある。あとは自分で気を付けるということ」

 都庁の大規模接種センターは現在、一日500人の予約枠がほぼ埋まっているものの、予約なしの枠が一日200から300人分あるそうです。

 一方、秋接種が始まったことに伴い、これまでに供給された従来株対応の未使用ワクチン約830万回分について、厚労省は廃棄すると明らかにしました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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