迷惑相乗り“ほぼ満車”の駐車場 混雑解消へ“新対策”効果は?(2023年9月14日)

迷惑相乗り“ほぼ満車”の駐車場 混雑解消へ“新対策”効果は?(2023年9月14日)

迷惑相乗り“ほぼ満車”の駐車場 混雑解消へ“新対策”効果は?(2023年9月14日)

 相乗りのための迷惑駐車が相次ぎ、「満車にもかかわらず利用者が少ない」という現象が起きていた兵庫県姫路市のサービスエリア。こうした事態を受けて13日夜から一般道からの乗り入れを禁止する新たな対策が始まりました。

■迷惑駐車で“ほぼ満車”の駐車場

 13日夜遅く、サービスエリアの入り口で始まった工事。一般道からこのサービスエリアへの進入を防ぐために標識や路面のゼブラゾーンの範囲を変更しています。これが決定打になるのでしょうか。

 兵庫県姫路バイバスにある姫路サービスエリアは飲食店やコンビニの利用者がまばらなのに駐車場の車はずらり。車内で休憩中かと思いきや不在。乗っていた人がこつぜんと消え、車だけが駐車場に残される、そんな現象が続いていたのです。

 取材を続けると、駐車場の手前でタバコを吸っている男性がいます。駐車スペースに車を止めず、何かを待っている様子。そこにワゴン車がやってきて、同時に待っていた車が動き出しました。そのままワゴン車に横付けして、ワゴン車から男性が出てきました。小走りで乗用車に乗り込みます。

 車だけが残される現象、それは「相乗り」。それぞれが自分の車でやってきて待ち合わせをし、1台の車に乗り合わせて目的地へ。車だけが残される現象はそんなからくりでした。

 定点カメラの映像。いったん駐車スペースに止められた車はほとんど動きません。車だけが長時間放置されているのが分かります。

 この相乗り問題。今に始まったことではありませんでした。姫路バイパスが全線開通したのは1975年。時を同じくして開業したのが姫路サービスエリアです。

 問題が顕在化したは20年以上前。やはり、ここで待ち合わせして相乗りのうえ、どこかへ向かうグループ。

■相乗り行為 注意喚起も“開き直り”

 なかには開き直る人も…。

 相乗りをした利用者:「(Q.SAを使うための駐車場では?)皆の駐車場やろ。止めてええんちゃうんかい!何を訳の分からんことをホザいとんねん!」

 皆の駐車場です。しかし、放置車両が駐車スペースを占拠することで、本来の利用者が止められず、空きスペースを求めてグルグルと場内をさまよう様子も見られます。

 利用者:「大迷惑やで。ほとんど止めてどこか行く人でしょう?」

 今回の工事は、こうした問題を改善しようというもの。

 このサービスエリアには、バイパス利用者以外にも、これまでは一般道からも進入することができました。今回の工事はその一般道からの進入を禁止する措置です。ゼブラゾーンの拡大やポールの設置によって、これまでの進入路がふさがれています。果たして、その効果はあったのでしょうか。

■混雑解消へ“新対策”効果は?

 深夜の対策工事で状況は変わるのか。工事中、一般道からサービスエリアに入ってこようとする大型トラック。作業員から説明を受け、進路を変えます。

 工事も終わり、夜が明けました。一般道からサービスエリアへの進入を禁止する工事です。

 利用者:「一般道からサービスエリア入れないのは…どうやろ。ここだったらコンビニもあるし、おうどん屋もあるし。相乗りで長時間置くのは良くないわな」

 進入路をふさぐように設置されたポール。駐車場の状況は変わるのでしょうか。

 工事前の7月25日の早朝、すでにほぼ満車です。それが今月14日朝の同じ時間帯。乗用車用のスペースには、止まっている車がほぼありません。

 利用者:「きょうはよう空いてるわ。いつもやったらいっぱいやし。きょうは空いてるから助かりますね」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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