徳島・阿波おどり 違法の1席20万円「プレミアム桟敷席」 徳島県警が刑事告発を受理【もっと知りたい!】(2023年9月14日)

徳島・阿波おどり 違法の1席20万円「プレミアム桟敷席」 徳島県警が刑事告発を受理【もっと知りたい!】(2023年9月14日)

徳島・阿波おどり 違法の1席20万円「プレミアム桟敷席」 徳島県警が刑事告発を受理【もっと知りたい!】(2023年9月14日)

 先月行われた徳島市の阿波おどりで、1席20万円の有料席が建築基準法に違反した状態で使用されていた問題で、警察が告発状を受理したことが分かりました。

■徳島県警が刑事告発を受理

 阿波おどりの3日目は、台風の接近で暴風警報が出るなか開催を強行しました。

 メイン会場では老舗の踊り手グループが出演を認められない事態になりました。

 大石菜心美さん:「すっごい踊りたかったです。いっぱい人がいてくれるのが一番うれしいので、すごい残念やなぁ」

 トラブル続きとなった4年ぶりの阿波おどりで、また一つ信じられない出来事が起きました。

 阿波おどり未来へつなぐ実行委員会 弘田昌紀実行委員長代行:「この度、阿波おどりのプレミアム桟敷を購入した人をはじめ、関係者に心配と迷惑をかけたことを深くおわびする。誠に申し訳ない」

 阿波おどりを正面から堪能できる、1席20万円の「プレミアム桟敷席」が建築基準法に違反した状態で使用されていた問題。

 久次米尚武元市議:「けが人が出なかっただけ良かったものの、出ていたら誰が責任取りますか」

 法律違反を刑事告発した徳島市の元市議によりますと、13日付で徳島県警が告発状を受理したことが分かりました。

 久次米元市議:「不透明な運営をしている内容を改めてほしいという方向で動いてもらいたい」

■運営側「改善をして実施しようと話し合いで決めた」

 徳島市によると、プレミアム桟敷席は、外階段の幅が10センチ不足し、階段の高さも4センチオーバーしていました。

 市は、開催前日の11日に検査。建築基準法に違反していたため「検査済証」が出せず、桟敷席は設置できないと実行委員会に伝えていました。

 しかし、実行委員会は状況を基準内に改善したり、修正報告をしたりすることなく、桟敷席の使用を強行したといいます。

 運営側のアソビューは、番組の取材に対して次のように答えました。

 アソビュー(チケット販売・企画担当):「翌日に開催を控えていて、できる限り改善をして実施しようと話し合いで決めた」

 運営側によると、法律違反があった階段部分にはスタッフを当日配置。夜の開催のため足元にも照明を設置して「桟敷席」の使用に踏み切ったといいます。

 しかし、徳島市は…。

 徳島市建築指導課:「安全対策を講じたからといって、建築基準法の規定を満たすわけでない。基準に満たない分、安全性は低い」

 アソビュー(番組の取材に対し):「委託先の事業者も違反を認識しておらず、法的な知識不足、ガバナンス体制の不足があったと考えています」

 阿波おどり実行委員会によると、委員長の判断で桟敷席を使用したといいます。

 実行委員会担当者:「会則に定められております実行委員長の専決処分に基づき、会議を開催する時間的余裕がない時は専決処分をできるものとなっておりました。8月11日(開催前日)に委員長代行の専決処分により実施判断したことをご報告いたします」

■市議会で…市にも責任を問う声

 13日の市議会では、法律違反を事前に知っていた市側にも、責任を問う声が投げかけられました。

 自民党市民の会 小野功晴議員:「翌12日の阿波おどり開幕前に使用を開始する予定の当該桟敷がきちんと改善されたのか、再度確認に行かなかった理由をお答えください」

 徳島市都市建設部 森久寿部長:「すでに問題点や使用制限など、必要な指導は行っていることから、改善が図られたうえで使用されているものと判断し、実際に改善しているかどうかの確認を行うことができていなかった。それを認知した時点で速やかに確認を行い、問題点が是正されるまで使用を取りやめていただくなどの指導を行うべきだったと考えている」

 市は来年の開催に向けて、実行委員会からさらに聞き取りを進めて、改善したいと説明しています。

(「グッド!モーニング」2023年9月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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