記録的猛暑で“秋の花”に異変 9月に“蚊が猛威”? 虫よけグッズ異例の売れ行き(2023年9月13日)

記録的猛暑で“秋の花”に異変 9月に“蚊が猛威”? 虫よけグッズ異例の売れ行き(2023年9月13日)

記録的猛暑で“秋の花”に異変 9月に“蚊が猛威”? 虫よけグッズ異例の売れ行き(2023年9月13日)

 13日も各地厳しい暑さとなりました。東京は33.4℃と今年81回目の真夏日を記録。そうしたなか、夏には落ち着いていた蚊が9月に入って猛威を振るっているといいます。

■東京“81回目”真夏日 最多更新

 香川県まんのう町。屋根から滝のように雨水が流れ落ちています。13日も局地的にゲリラ雷雨が発生、極端な天気が続いています。またまた、記録を塗り替えました。東京は33.4℃まで気温が上がり、今年81日目の真夏日となりました。真夏日最多記録を更新です。

 そんな厳しい残暑のなか、関東の避暑地では早くも「秋の絶景」が広がっています。那須高原に広がる「那須フラワーワールド」。那須町の最高気温は27.4℃。都心に比べて6℃も低く、暑さから逃れてきた人たちでにぎわいました。ただ、この強い日差しに…。

 県内からの観光客:「これは入り口でフラワーワールドさんで借りた傘ですけど、9月なのにまだ夏の陽気みたいで暑い」

 ワンちゃんも…。

 埼玉県からの観光客:「(朝は)涼しかったので服を着せて来なかった。やっぱり服を着せないと黒い犬はすぐ体温が上がっちゃう」

■残暑収まらず秋の花“老化”か

 そんな残暑の影響で秋の花「ケイトウ」が前倒しで見頃を迎えています。ニワトリのトサカにも似た姿から名付けられたケイトウ。燃え上がる炎のような鮮やかさが特徴ですが…。

 那須フラワーワールド 和知徹社長:「暑さのあまり、人間で言えば“老衰”」

 一見、美しい見頃を迎えた花畑。しかし、そのなかには“老化”する花が出る異常事態に…。

■高温で短命に!?「早く秋来て」

 那須フラワーワールド 和知徹社長:「今年は、この異常な暑さで(寿命が)かなり早まっている」

 涼しいはずの那須町ですが、それでも9月の平均気温は例年と比べ3℃も高く、花が過剰に育ち寿命が短くなっているといいます。

 那須フラワーワールド 和知徹社長:「例年だと9月の20日すぎくらいからぐっと気温が下がって花が持つ。涼しくなって。ただ今年の場合、いつになったら秋が来るのか」

 園は「苗の植える時期」を10段階に分け、予備の苗を5000株用意するなど、来月末まで見頃を伸ばすため対応に追われています。

 那須フラワーワールド 和知徹社長:「早く涼しい秋が来るように願っている」

■涼しくなって…急に刺される!?

 厳しい残暑が続いていますが、最低気温に目を向けると東京は23.3℃。また今月の最高気温の平均は、先月より2℃以上下がり、暑さは少し落ち着いています。ただ、過ごしやすくなったのは人だけではありませんでした。

 20代女性:「きのうか、おとといくらいに蚊に刺された」

 「蚊」です。涼しくなって急に刺されるようになったといいます。

 70代男性:「きょうも刺された。(蚊が)いっぱいいる」

 さらに、記録的な猛暑でこの秋、蚊の動きが活発になっているといいます。

 害虫防除技術研究所 白井良和代表:「9月は要注意。例年に比べて多い可能性はある」

■虫よけグッズ 異例の売れ行き

 横浜市内の薬局。夏場を過ぎると需要が下がる蚊の対策グッズに異変が起きていました。

 潮田薬局 薬剤師 山田三夫さん:「今年は9月に入って(購入客が)少し増えている。涼しくなって蚊に刺されたという人が多くなった」

 蚊に刺されて来店:「さっきも洗濯物を干す際、外に出て2カ所刺された。かゆくて大変」

■9月要注意“蚊が多くなる恐れ”

 一体、何が起きているのでしょうか。原因は記録的な暑さにありました。

 フマキラーマーケティング部 菅谷洋介部長:「(蚊は)35℃超で活動が鈍くなるので人に接する機会が少なくなる。(蚊は)いたが動けなかったというのが正しい」

 実は、蚊は35℃を超えると活動は鈍くなり、30℃以下で活発になるといいます。それを調べた実験、左の箱は24℃。右の箱は35℃に保たれ、それぞれ10匹の蚊がいます。手を入れると、30秒経過しても35℃の箱の蚊は腕にはゼロ。24℃の箱の蚊は腕に2匹でした。やはり暑さが苦手なのか、血を吸うことはありません。結局、5分間の実験では暑い環境の蚊に動きはありませんでした。

 こんなデータもあります。東京都の感染症調査をする機関によりますと、今年と同様に猛暑となった2018年に捕獲された蚊が最も多かったのが10月でした。今年も、秋に蚊の活動が活発になるのであれば、どう立ち向かえばいいのでしょうか。足下に注意が必要だといいます。

 害虫防除技術研究所 白井良和代表:「一番刺されやすいのが足。足が蒸れて水分があることと、足の裏、特有の臭いが蚊を誘引する。靴下を履いて肌を出さない」

 露出した肌だけでなく、足の裏にも虫よけスプレーをすることで蚊を寄せにくくなるということです。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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