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涼しい街…長野・菅平高原 秘密は「冷気湖」 “日本屈指の涼しい秘境”山梨・早川町【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年9月13日)
12日の東京都心は今年80回目の真夏日となり、年間の「真夏日日数」の最多記録を更新しました。
番組はこれまで“涼しい街シリーズ”を5回紹介し、先週“ファイナル”を迎えましたが、視聴者から新たに連絡がありました。そこで“FinalAgain”です、涼しい街を2カ所取材しました。
■東京 来週にかけても厳しい残暑が続く見通し
撮影者:「あふれている。あーヤバいっすね」
雨水が坂道を川のように流れていきます。
鮨庵たか見 高見信也店主:「一気にきた感じです。そんな激しく降ることはあまり経験がない」
12日、北海道・小樽では1時間雨量37.5ミリと、今年一番の激しい雨を観測しました。
暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になりました。
札幌市でも、強い横殴りの雨で、大きな水しぶきが上がっています。
北の大地「北海道」が、大荒れの天気となった一方で、12日の東京都心の最高気温は32.0℃でした。真夏日を記録したのは今年80回目で、過去最多を更新し続けています。
9月だけで、真夏日をすでに10回も観測しています。
さらに、13日から来週にかけても、予想最高気温が33℃から34℃と、まだ厳しい残暑が続く見通しです。
20代:「もう9月なのに、全然日差しが強くて暑くて」
■涼しい街1カ所目は「長野・上田市」
記録的な暑さのなか、これまで番組では100年以上猛暑日を記録していない千葉県勝浦市。さらには、茨城県北茨城市。「富士の湧水」の恩恵を受ける静岡県富士宮市などをお伝えしてきました。
先週の“霧の街”北海道釧路市で「涼しい街シリーズ」ファイナルを迎えましたが、第5弾「釧路」の放送を見た視聴者から、新たに連絡がありました。
その街は、8月で一番高かった気温が29.5℃と、釧路を超える涼しさです。
そこで“Final Again”、最終回は一気に2カ所を紹介します。
まず最初の涼しい場所は、壮大な山々に囲まれる街。長野県・東部に位置する「上田市」です。
標高2000メートル以上の溶岩台地「美ケ原高原」から見えるのは、絶景の「雲海」です。
天然芝に覆われた壮大な牧草地には、シラカバの木立に囲まれた雄大な自然が広がり、夜になると美しく輝く無数の「星」も見えます。
そして「信州上田」と言えば、日本百名城にもなっている「上田城跡公園」です。
文化遺産が数多く残り、自然だけでなく、歴史・文化も堪能できます。
■「自然のクーラーみたい」秘密は冷気の湖
12日に取材班は上田市の中心部へ向かいました。
午前10時半ごろのJR上田駅前では、手元の温度計は35℃を超えていて、東京都心の温度計とあまり変わらない暑さです。
連絡をくれた視聴者に改めて話を聞いてみると、同じ市内の中でも“自然のクーラー”のように涼しい場所があるといいます。
番組に連絡 上田市内に住む30代:「同じ市内なんですけど一気に空気が変わってしまう。一番暑い時間帯だけ向こうに行って涼んで“自然のクーラー”みたいな」
車で向かうこと“およそ30分”。標高およそ1200メートル、上田市の北部に位置する「菅平高原」にたどり着きました。
午後1時ごろの菅平高原では、手元の温度計は23℃。上田駅前と比較すると、23.7℃と11℃以上も気温が低いことが分かります。
12日の菅平の最高気温は24.5℃でした。
菅平高原の玄関口にある「唐沢の滝」は、圧巻の光景です。川の方から冷たい風や冷気があがってきています。水の方はどうなんでしょうか。サーモカメラで見てみると、滝は「真っ青」になっています。
8月の一番高かった気温で比べてみると、釧路を超える涼しい場所なのです。
東京から:「(Q.もう長袖で)ヒンヤリするので、もう1枚羽織る。東京とは違いますね」
東京から:「寒いですね。冷気がすごいですね、パワーをもらいました」
東京から:「いい所ですよね、涼しい。きのうの夜はストーブ付けました」
こんなにも涼しいのは独特の地形に秘密があるといいます。
菅平高原の気象に詳しい 圃場診断システム推進機構 鳥谷均副理事長:「まず標高が高いということ、それから盆地状の地形であるということが考えられます。盆地に冷たい空気がたまるという現象、冷気湖が形成される」
菅平は高い山に囲まれる盆地で、晴れた日の夜間に地面の放射冷却で冷やされた空気が斜面に沿って盆地の底へとたまり冷気湖となって涼しくなるというのです。
前日に雨が降り湿度が高くなると「雲海」となって現れることもあるといいます。
上田市内に住む30代:「真冬になると全国の最低気温を記録してしまうぐらい…」
■クーラーなしで…別荘内は24℃「別世界」
菅平高原は、涼しい気候のため、“スポーツの合宿地の聖地”としても知られています。
合宿に来ている 法政大学陸上部:「特に朝なんかはすごい涼しくて走りやすいです。箱根駅伝目指して走っていて、それに向けて」
住宅が立ち並ぶ場所に向かうと…。
地元の人:「(Q.エアコンを使っています?)使ってないですね、この辺どこもついていないと思う」
エアコンの取り付け業者:「クーラーは…今年は菅平はつけてないかな」
夏の期間だけ別荘で滞在している東京に住む女性。部屋に上がらせてもらうと、部屋にあったのは煙突付きのストーブです。
住民:「(Q.おうちの中、涼しいですね)あっ、クーラーいらないですもん」「(Q.ストーブありますね)ありますね」
サーモカメラで見てみると、クーラーなしで24℃でした。
住民:「(ストーブは)7月も使っているし、寒いぐらい」「(Q.きょう東京出てくる時暑かったんです)もう帰るの嫌になっちゃう。特にここ近年は(暑くて)東京にいられないので、こっちでクーラーなしで寝ています、別世界」
■2カ所目は山梨・早川町「先週も来た」
番組に連絡をくれた女性視聴者(28):「クーラーいらずのとっても涼しい場所があるので、もう1個紹介していただけたらなと」
そして、もう一つの涼しい街は、“日本屈指の秘境”と言われ、美しい雲海や山々が訪れる人を魅了する、山梨県の南西部に位置する山梨県の「早川町」です。
ラフティングなどのアクティビティーも充実し、満天の星空。そして、旅の疲れた身体を癒やす「温泉」。
1300年以上の歴史を持つ温泉宿「慶雲館」は、世界最古の宿として、ギネス世界記録に認定されています。
飛鳥時代に藤原鎌足の長男が開湯して以来、1000年を超す長い歳月の中でも一度も枯れることなく湧き続けている秘湯。自然湧出の源泉を4本持ち、都人や名将をはじめ、多くの人に愛されてきました。
12日に取材班が向かってみると、午前11時半ごろの早川町では、手元の温度計は26.3℃を指しています。東京都心の温度計と比較しても「9℃以上」低い気温です。
静岡からの観光客:「先週来て、またきょう来ようと思って」「(Q.先週も来た?)先週も来た」「静岡戻ると『あちい~』」「窓開けると涼しい、エアコンいらない」
なかには涼しさを求めて移住してきた人もいます。
東京から移住しカフェをオープンした女性:「(Q.家にクーラーは?)ないですね。移住してきた。自然が多いから風とか気持ちいいし、今の東京のアスファルトの熱とかを浴びると結構堪えます」
■去年の移住者数“過去10年で最も増加”
7年前に早川町へと移住してきた上原さん一家。
夫 佑貴さん:「クーラーついてない。熱中症とか(心配)ないんじゃないかな」
部屋に上がらせてもらうと…。
妻 若菜さん:「朝が涼しいから、朝は布団にくるまっている状態ですね」「(Q.もう毛布…)毛布、布団。毛布か、この厚めの布団かけて。朝はそれでないと寒い」
サーモカメラを部屋にあててみると真っ青です。
人口896人という“日本一人口が少ない町”でもある早川町。去年は移住者の数が、この10年で最も増えました。
佑貴さん:「夏の過ごしやすさは快適ですよね。自分たちの暮らしぶりだけじゃなくて、子どものことを真剣に考えるタイミングが合って移住ということに。一番は環境。ここでの暮らしの中で、すごく子どもも成長しているし、子どもたちにとっても良かった」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年9月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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