橋下知事時代に猛反発した野党も今回は…『大阪府議会の議員定数9議席削減案』が可決(2022年2月24日)
大阪府議会の議員定数を削減する条例案が可決されました。かつて猛反発していた自民党・公明党も賛成しています。
2月24日に開会した大阪府議会で大阪維新の会が提案したのは府議会議員の定数を削減する条例案です。9つの選挙区(大阪市住吉区・堺市堺区・堺市北区・吹田市・東大阪市・八尾市・高槻市&島本町・箕面市&能勢町&豊能町・高石市&泉大津市&忠岡町)で定員を1人ずつ計9議席を減らして、全体では88議席から79議席にするというものです。これにより政務活動費など約1億7000万円が削減できるとみられています。
対象の選挙区の市民に聞きました。
(箕面市民)
「そりゃあやっぱり市民の代表は多いほうがいい」
「議席そのままにしていただきたかったって個人的にはありますね。1席で頑張っていただけたらそれはそれでいいですけれど」
(泉大津市民)
「人件費のところを削ってくれるのはありがたいですね。そういうのを違う子育て世代とかそういうところにまわしてもらったら」
「無駄なお金が減るということはいいことなのかなと思う半面、いろんな意見を取り入れてその中から何かを決めていくというのができないというのは、悪いところがいっぱい出てくるのかなと」
維新肝いりのこの政策。橋下徹知事時代の2011年には、過去最大規模となる21の議員定数削減を巡り、議会は大紛糾。削減を進めようとする維新の会に対して、野党が猛反発するも、最後は数の力で押し切り可決・成立しました。
(橋下徹大阪府知事(当時))
「多くの府民の皆さんはとにかく議員数を減らすということには賛同していただいていると思っています」
そして今回は、そこからのさらなる削減案。さぞ野党側からは反発があるかと思いきや、前回反対した公明党のほか、自民党も条例案の提出に賛成。大阪維新の会、公明党、自民党の3会派共同で議員定数の削減を本議会に提案することになりました。
(府議会で発言する自民党・須田旭議員)
「あらゆる社会全体の変化を前にして、議員定数や歳費の適正化は府民からも高い関心があることからも、議会改革は常に考えていかなければならない重要課題である」
そして条例案は賛成多数で可決となりました。維新の会の議員らによりますと、大阪府は人口当たりの議員の数が全国で最も少なくなるということです。条例の適用は来年春に行われる予定の府議会議員選挙からです。
(立憲民主党 山田健太議員)
「1人当たり11万人ほどの有権者という形になりまして、我々の活動がより見えづらくなってくるのかなというところもありまして、負の連鎖が進んでいるなと思います」
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