ガソリン最高値また更新? 全国平均より10円も安い…埼玉・草加市に“越境客”殺到【もっと知りたい!】(2023年9月6日)
6日、レギュラーガソリンの店頭価格調査の結果が発表されます。「最高値を更新する」という見方が多いなか、客が県をまたいで給油に殺到する意外な場所を取材しました。
■埼玉・草加市 全国平均より10円安い
ガソリン価格の上昇が止まりません。
先月30日、資源エネルギー庁が発表した調査結果によると、レギュラーガソリンの店頭価格は1リットル185.6円となり、統計開始以降、最高値を付けました。
こうしたなか、全国平均価格よりもおよそ10円も安い場所があります。
それは、東京都と境を接する埼玉県草加市です。幹線道路にはガソリンスタンドが集まっています。
■“海なし県”埼玉 なぜガソリン安い?
関東1都6県の中でレギュラーガソリンの平均価格を見ると、千葉県が一番安く、最も高い群馬県より、およそ6円も安くなっています。
千葉県には製油所があるため、輸送コストの負担が小さいこともあり、伝統的に店頭価格も安い傾向にあります。
その千葉県にわずかな差で並ぶのが、埼玉県です。調査のタイミングによっては、千葉県より安いことも珍しくありません。
製油所から遠い“海なし県”の埼玉で、なぜガソリンが安いのでしょうか。
埼玉県の南に隣接する、東京・足立区を点にする運送業者の男性です。
東京・足立区 運送業者:「運送業なので色々行く。安いところの目星つけて(ガソリンを)入れている」
「埼玉県内に特に安いエリアがある」といいます。
運送業者:「東京から日光街道を北上して、草加市に入った瞬間に安い。草加や越谷、日光街道方面に行った時の帰りには、そちらで極力、ガソリンを入れるようにしています」
■東京からの“越境客”ターゲットに?
埼玉県草加市は、日光街道の宿場としても栄えた交通の要衝。現代でも、東京外環自動車道が通るなど、交通量の多いエリアです。
草加市内は、170円台半ばの価格表示がおどっています。ガソリンスタンドの客には、東京や群馬など埼玉県外のナンバープレートも目立ちます。
東京・練馬区から:「もともと東京で。仕事で越谷(埼玉)に来ていた。毎回通る道なんですけど、一番安いのでいつもここで入れて帰ります」
東京・足立区から:「この辺は結構安い」「(Q.都内と比べると、どう?)安い安い」
タクシー運転手:「草加が一番安いと思います。都内とか行くんですけど、草加が一番安い。全国のみなさんに言って!」「(Q.なぜ安い)競争している感じ」
埼玉・川口市在住:「(Q.価格競争している?)していると思う。片っぽが下げると、片っぽが下がるから」
幹線道路沿いのガソリンスタンドでは、東京からの越境客も狙った価格競争が激しく行われています。
■ガソリン価格競争が起こりやすい埼玉
ガソリン価格の比較サイト「ゴーゴーラボ」を運営する宗像祐典代表は、「埼玉県の安さには別の要因もある」と指摘します。
宗像代表:「やはり埼玉は地価が安くて、その分だけ価格が抑えられている。埼玉はガソリンスタンドの店舗数も多いんですが、セルフスタンドも多いため価格が安くなっている傾向がある」
埼玉県は車の保有台数が関東で最も多く、ガソリンスタンドの価格競争が起こりやすいという事情もあります。
埼玉・草加市在住:「田舎に行き過ぎると高い。都内も高い。都会と田舎の間くらいが一番安いイメージ」
(「グッド!モーニング」2023年9月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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