自民・国民“連立構想”再燃の思惑は「公明党の出方をけん制する狙いも」(2023年9月4日)

自民・国民“連立構想”再燃の思惑は「公明党の出方をけん制する狙いも」(2023年9月4日)

自民・国民“連立構想”再燃の思惑は「公明党の出方をけん制する狙いも」(2023年9月4日)

自民・公明のトップが会談し、次の衆議院選挙について、東京で選挙協力を行うことで合意しました。
公明党・山口代表:「いま、政権を担っているのは、自民党と公明党であります。それ以外の政党との基盤というものはありませんので、この政権を担いうる与党の統一候補ということで、それぞれの小選挙区で政権の選択を、ぜひ自公にお任せいただきたい」

「関係改善を急いだのは年内にも解散があるから」という見方があるなか、永田町では、自民党が、国民民主党との連立を模索しているという話も聞こえてきます。
自民党・茂木幹事長:「玉木代表も“政策を前に進めるために協力できることは協力したい”。こういうお話でありますので、今後のことについては、改めて考えてみたいと思います」

国民民主党は、自公政権の予算案に賛成したこともあり、関係は悪くありません。故に次の内閣改造で、玉木代表が入閣かという話まで出てきていました。また、2日に行われた代表選で非自民を掲げて戦った前原議員が大差で負けたことも、この話に拍車をかけています。
国民民主党・玉木代表:「現時点において、何らか具体的な話があるわけでもないので、何ともコメントしようがないというのが現段階の答えですね。(将来は)私たちも与党の一角を占めてやりたいと思っています。いまは自らを強くしていくしかない。現行選挙制度の下、フル活用しながら、議席数が最大になるような戦略的な(候補者)擁立と、取り組みを進めていくというのが方針です」

1994年以降、さまざまな党と連立を組み、政権運営を行ってきた自民党。新たな枠組みができるのでしょうか。
自民党関係者:「公明党との連立を苦々しく思っている人たちからは、『国民民主に入ってもらってもいいんじゃないか』という声がある」
国民民主党関係者:「自民党にすり寄っても、選挙区調整なんてしてくれるはずがない。公明党ともあんなことになっているのに」

政策の一致、選挙区調整の問題、連立は簡単ではありません。
政治部・山本志門デスク:「なかなかハードルは高いと思います。選挙になれば、候補者がかぶってしまう。それぞれ党内から反発が出てきますから、折り合いをつけるのは、なかなか簡単ではありません。自民・国民両党のなかでも、現時点では、懐疑的な見方が大勢。ただ、自公が大きく議席を減らすなど、政権基盤がもろくなることもあり得る。将来的な可能性としてはあると思う。『連立政権構想』は、麻生副総裁や茂木幹事長などが模索してきました。国民民主は、連合の労働組合が支援していますから、“この組織票を、次の選挙に向けて自民に取り込みたい”。もう一つは、“国民民主とも手を握れる”という状況を作っておくことで、公明党の出方をけん制する狙いもある。同時に、野党内の疑心暗鬼を誘って分断に追い込む。そして、国会論戦の主導権を握っていくという思惑もある」

確かな野党を自負する共産党からは、このような声です。
共産党・小池書記局長:「そもそも我々は(国民民主を)野党だと思っていないので、あまり全体の政治状況に大きな影響を与える話ではないのでは」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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