苦境続く医療現場 ベッド満床で“肺炎”も入院できず・・・“亜種”は「間違いなく拡大」(2022年2月24日)

苦境続く医療現場 ベッド満床で“肺炎”も入院できず・・・“亜種”は「間違いなく拡大」(2022年2月24日)

苦境続く医療現場 ベッド満床で“肺炎”も入院できず・・・“亜種”は「間違いなく拡大」(2022年2月24日)

 23日の東京の新型コロナウイルスの新規感染者は、1万4567人でした。減少傾向にある一方、重症者や亡くなった人の数は高止まりしたままです。依然として、医療現場では苦しい状況が続いています。

■ベッド満床・・・“肺炎”も入院できず

 今月10日、医師が訪問診療に訪れたのは、都内に住む50代の男性の元です。

 男性によると、10日前から高熱が続いているうえに、血中酸素飽和度が低い数値を示したため、心配になって医師を呼んだといいます。

 そこで、医師が持参したパルスオキシメーターと、男性が持っている機器の2台を使って計測を始めました。

 医師:「なぜか(2台の結果が)乖離(かいり)するような、なぜだろうね・・・。どっちが正しいんでしょうね」
 医師:「このご自分の機械ですけど、ネットか何かで買われたんですか?」
 50代男性:「そうですね」
 医師:「いつくらいですか?」
 50代男性「もう1年以上前で・・・」
 医師:「1年以上前って、、やたら足りなくなって、結構、粗悪品とかが中国から出たので・・・」
 医師:「数字的には、こっちが合ってる・・・。ちょっと低いのかもしれません」

 海外な粗悪品を購入してしまった人の中には、誤った数値が表示されて心配するケースもあるといいます。

 続いて、男性の容体を診てみました。

 医師:「肺炎かもしれませんね」
 50代男性:「肺炎ですか?」

 男性には、新型コロナの症状がみられたうえに、肺炎の可能性がありました。すぐさま、病院へ行く必要があるといいます。

 そこで、受け入れ先の病院を探します。

 都内の病院・担当者:「ベッドが満床で、受け入れはちょっと無理」「深夜で、陽性者受け入れ難しい・・・」

 何件も掛けますが、掛けた医療機関からは相次いで
受け入れを断られます。そして、受け入れ先も見つからないまま・・・。

 医師:「あぁ、でも、来ましたね」

 搬送する救急隊が到着するも、結局、その後も受け入れ先の病院が見つからなかったため、医師は持参した酸素吸入機器を男性に装着しました。

 以降も夜が明けるまで、数時間おきに、担当看護師が健康観察を行っていました。翌朝、男性は入院先が見つかり、病院に向かったということです。

■“亜種”BA.2は「間違いなく拡大」

 23日、都内で確認された新型コロナウイルスの新規感染者は1万4567人。一日あたりの感染者数は、前の週の同じ曜日を下回りました。

 オミクロン株の亜種で、より感染力が高いとされる「BA.2」。

 先週は、東京で確認された市中感染。22日には神奈川、そして大阪でそれぞれ3件の市中感染例が確認されています。

 「ステルス・オミクロン」とも呼ばれるBA.2。研究機関の調べでは、従来のオミクロン株に比べ、感染力の高さが指摘されています。

 医師たちが参加するグループ「ファストドクター」の代表を務める菊池亮医師も、このBA.2を注視していると話します。

 ファストドクター代表・菊池亮医師:「(Q.オミクロン亜種(BA.2)の影響を現場で感じるか?)BA.2という亜種は今度、間違いなく拡大していくというふうに感じています。現時点では、感染力が高いといったところのみのエビデンスがあって、重症化しやすいかどうかっていったところについては、まだ分からない状況です。引き続き、注意をし続けていく必要があるというふうに感じています」

(「グッド!モーニング」2022年2月24日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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