避難生活に「電気自動車」活躍 “車から給電”扇風機も稼働 1台で冷蔵庫&テレビOK(2023年9月4日)

避難生活に「電気自動車」活躍 “車から給電”扇風機も稼働 1台で冷蔵庫&テレビOK(2023年9月4日)

避難生活に「電気自動車」活躍 “車から給電”扇風機も稼働 1台で冷蔵庫&テレビOK(2023年9月4日)

 関東大震災から100年を迎えたなか、災害による停電が起きた際に、車から電気を供給する「給電」が注目されています。

■テントの中で扇風機…電気の供給は「車」

 震度7の揺れを体験する人たち。この週末、東京・代々木公園では、もしもの災害に備え、正しい防災知識を身に着けてもらおうというイベントが開かれました。

 男性:「これくらい揺れるんだというのは、やってみて良かったかなと。感覚的には知っておくべきだと思う」

 様々なコンテンツが立ち並ぶなか、トヨタのエリアにはひときわ多くの来場者が集まっていました。テントの一つに入ってみました。

 家族で来た男性:「すごく涼しいなと。9月1日で防災の日と指定されているのは暑い日でもあるので、東日本大震災とかに暑さが加わったらやばいだろうなと」

 太陽が照りつけるテントの中で、フル稼働する扇風機。エネルギー源の電気を供給しているのは、なんと車です。

 給電できる車「給電車」が立ち並ぶエリアは、「クルマによる給電」が、いかに被災後の避難生活に利用できるかを伝えています。

■1台で5日分も電力供給 冷蔵庫&テレビOK

 普段の生活に使われる電気自動車などにも給電のシステムが備わっています。その驚きの機能とは…。

 給電車1台で冷蔵庫や洗濯機、テレビなど一度に使用できる1500ワット分の電気を賄えるといいます。また、消費電力を一定に抑えることができれば、一般家庭のおよそ5日分もの電力を供給できます。

 男性:「(Q.給電車の機能に驚いた?)そう、初めてだから。ガソリンで回しながら電気を作って、それをつなげているということなので。ガソリンさえあれば、ずっと回し続けられるという点ですね」

 女性:「電気が使えないと、携帯も使えないし、何もできないので。(給電車は)一番ほしいアイテムかなと。災害時には」「(東京は)電気も人が多いのですぐなくなっちゃうんじゃないかとか心配はあります。電気とかは自分の力で確保するというのは大事になっていくと思う」

■専門家 避難所生活起因の災害関連死を防ぐ

 防災の専門家は、特に夏場に給電車がより効力を発揮すると指摘します。

 防災アドバイザー 高荷智也氏:「昨今、夏の暑さというものが命に関わるレベルになってきて、エアコンを動かしたい。冷蔵庫を使って冷たい水を作りたい。すべて電気がなければできません。これを電気を使って直接対応することができるというのが、特に良い使い方ではないかと思っている。特に給電車が優れているのは、大容量の電力を長期間使用できるという点にあります」

 また、給電車の活用は、避難所での生活などがきっかけで起こる災害関連死を防ぐことにつながるといいます。

 高荷氏:「電気や水道が止まっただけであれば、在宅避難が一番生活を維持するには良い選択肢になる。給電車を使って、電力を確保できるようにする。家にとどまる在宅避難の準備を積極的にしていただくことが有効。避難所に行くことは最初の選択肢ではなくて、最後の手段にしていただきたい」

(「グッド!モーニング」2023年9月4日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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