“漁協の女”預かった貯金で横領か 港町に衝撃「1万円抜けてる」被害拡大も?(2023年9月1日)

“漁協の女”預かった貯金で横領か 港町に衝撃「1万円抜けてる」被害拡大も?(2023年9月1日)

“漁協の女”預かった貯金で横領か 港町に衝撃「1万円抜けてる」被害拡大も?(2023年9月1日)

 北海道南部にあるひだか漁協を舞台に100万円を横領した疑いで職員の女が逮捕された事件。背景にあるのは通帳を漁協に預けるという小さな港町の慣習です。通帳を女に預けていた他の組合員も被害を訴えていることが分かりました。

■「下ろしてないのに」港町に衝撃

 人口およそ550人の小さな港町が横領事件に揺れています。

 春日容疑者に通帳を預けていた組合員:「(お金を)下ろしていないのに下ろされている。(通帳を)見たら結構大きい額も下ろされている」

 そう話すのはやはり、春日公美容疑者(48)に通帳を預けていた組合員です。逮捕前の春日容疑者です。

 逮捕前 春日公美容疑者:「(Q.漁協でお金のトラブルがあった?)弁護士を通して下さい」

 春日容疑者は業務上横領の疑いで先月30日に逮捕され、今月1日に送検されました。春日容疑者は北海道新冠町にある漁協の職員で、組合員の貯金を管理する立場。この町では清算などの利便性から漁協に通帳を預ける漁業関係者も多いといいます。

■“漁協の女”預かった貯金で横領か

 仏壇に手を合わせるのは17年前に漁師だった夫を亡くした渡辺恵美子さん(68)。

 被害に遭った渡辺恵美子さん:「本当に命と引き換えに置いていったお金をちゃっかりと私腹を肥やしていると思ったら、やっぱりいたたまれない気持ちになる」

 2006年、海難事故で命を落とした夫・正さん(当時56)の残した遺産。それを組合員の通帳を預かり、1人で管理していた春日容疑者が勝手に引き出したり、別の口座に移したりしていた疑いが浮上しました。

■覚えのない取引「約4000万円」

 被害に遭った渡辺恵美子さん:「これ見て下さい。娘と2019年から2人で一緒に調べて」

 渡辺さんによると、覚えのない取引はおよそ4000万円に上るといいます。春日容疑者に渡辺さんが説明を求めた際の音声です。

 音声 春日容疑者:「契約しているの、積み立て保険。本当にごめん、本当にごめん。私が悪いんだ」

 春日容疑者は口座の金を勝手に動かしていた点について、渡辺さんの家族のための資産運用だと釈明。

 音声 春日容疑者:「私が勝手なことをしたの。色んな人たちを見てきて、相続とかも見てきて、あや(渡辺さんの娘)に一番残してやりたいと思ったの」

 しかし同時に、うち300万円は自分名義の口座に移していたことを認めました。他にも300万円の使途不明金があり、横領を指摘すると…。

 音声 春日容疑者:「だってやってないけど。ほんとやってないよ。信じてって言っても信じてもらえないんだもん。てなったら、会社に迷惑掛けて皆に迷惑掛けて、そしたら私、滅ぶしかないでしょう」

 春日容疑者の逮捕容疑は、渡辺さんの口座から2016年に2度にわたって合わせておよそ100万円を引き出し、横領した疑いです。

■被害拡大も?「1万円抜けてる」

 他にも、同様の被害を訴える組合員が現れました。

 春日容疑者に通帳を預けていた組合員:「調べたら、たまに1万円抜けているって感じ。(合わせて)30万円くらい」

 やはり、漁協に通帳を預けていた組合員です。

 春日容疑者に通帳を預けていた組合員:「(お金を)下ろしていないのに下ろされている。(通帳を)見たら、結構大きい額も下ろされている」

 警察は、春日容疑者が管理していた複数の通帳から横領していた可能性も含め、余罪を捜査しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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