関東大震災から100年 もし今 巨大地震起きたら 「帰宅困難者」は最大で453万人 3分の1の人が路頭に迷う|TBS NEWS DIG

関東大震災から100年 もし今 巨大地震起きたら 「帰宅困難者」は最大で453万人 3分の1の人が路頭に迷う|TBS NEWS DIG

関東大震災から100年 もし今 巨大地震起きたら 「帰宅困難者」は最大で453万人 3分の1の人が路頭に迷う|TBS NEWS DIG

きょうで関東大震災から100年です。もしいま、同規模の地震が起きたら…帰宅困難者を避難場所に収容できないなど、現代の課題が浮き彫りになっています。

ちょうど100年前。東京の街は、群衆で溢れかえっていました。運んでいるのは家財道具でしょうか。崩れた屋根瓦の向こうには、炎に包まれる建物。

1923年9月1日に発生した関東大震災。迫りくる火の手に、人々は成す術もありませんでした。

遺族代表 五関光昭さん(51)
「あの日、あの時、あの場所で、もし祖父が亡くなっていたら、いま私は生きていない。生かされていることに感謝を込めて手を合わせました」

死者・行方不明者は10万人を超え、犠牲者の9割近くが火災で死亡。

また、混乱のなか、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などのデマにより、朝鮮人らの虐殺まで起きました。

この虐殺犠牲者を追悼する式典も行われましたが、小池百合子東京都知事は、歴代都知事が寄せてきた「追悼文」の送付を4年連続で見送りました。

関東大震災に由来し、きょうは「防災の日」となっています。

首都直下地震と大雨被害が同時発生した場合を想定し、ヘリを使った救助訓練が。また、当時、大規模な火災が起きた丸の内でも、新丸ビルへの一斉放水など様々な訓練が行わました。

関東大震災のような巨大地震がもし今起きたら…。課題の一つが「帰宅困難者」対策です。

都内の「帰宅困難者」は最大で453万人。そのうち66万人が職場や学校など身を寄せる場所がないと予測されています。

そうした人を受け入れるための「一時滞在施設」の一つが東京都庁。

記者
「災害が発生した際には、都庁のエントランスに帰宅困難者およそ5000人が滞在できるということです」

ここには5000人が3日を過ごす水や食料、携帯電話を充電するための蓄電池が備蓄されています。

東京都総合防災部 西平倫治 課長
「1人分の方が寝転べるスペースができるので、エントランスに敷き詰めて帰宅困難者の方は過ごしてもらう」

こうした「一時滞在施設」は都内に1217か所確保されていますが、受け入れ可能なのは、行き場のない「帰宅困難者」66万人のうち44万人。つまり、このままでは3分の1の人が路頭に迷うことになるのです。

東京都総合防災部 西平倫治 課長
「残念ながら不足している状況だが、66万人の目標数に達するよう引き続き民間等に働きかけていきたい」

100年前のきょうを教訓に、災害への備えが急務です。

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