「富士山が爆発祈る」処理水“嫌がらせ”過激化…中国国内と訪日客の“温度差”なぜ?【もっと知りたい!】(2023年9月1日)

「富士山が爆発祈る」処理水“嫌がらせ”過激化…中国国内と訪日客の“温度差”なぜ?【もっと知りたい!】(2023年9月1日)

「富士山が爆発祈る」処理水“嫌がらせ”過激化…中国国内と訪日客の“温度差”なぜ?【もっと知りたい!】(2023年9月1日)

 野村哲郎農林水産大臣が、福島第一原発の処理水を“汚染水”と発言し、その後、謝罪撤回しました。一方、中国国内からの嫌がらせ電話は続いていて、その内容も過激になっています。

■中国国内のSNS「うっかり真相を…」

 野村農水大臣:「福島県の皆様をはじめ、これに一生懸命になっている関係者の皆様に、不快な思いをさせて申し訳なかったと思っております」

 神妙な面持ちで準備した謝罪文を読み上げる野村農水大臣。さかのぼること4時間前…。

 野村農水大臣:「(Q.総理とはどんな話を?)情報交換です。それぞれの役所の取り組み状況について。“汚染水”のその後の評価について情報交換をした」

 水産行政のトップでもある農水大臣が、処理水を汚染水と発言したのです。

 野村農水大臣:「(いつもは)アルプス処理水と言っているが、なぜその時に、この汚染水というのが出てきたのか。中国が使ってるので、そういうことを言おうと思ったのか。頭の中(が自分でも)分からない」

 この言い間違いに対し、中国国内のSNSでは「うっかり真相を言ってしまった」「よく分かってる。隠すことはできないね」などの投稿がありました。

■岸田総理…緊急支援策を来週初めまでに

 一方、岸田文雄総理大臣は先月31日、豊洲市場を訪れ、水産業者から処理水放出による影響などを聞きました。

 岸田総理:「取引量とか価格とか、影響が出てますか?」

 水産業者:「香港中心に我々は輸出している。直近で約90%マイナス」

 中国による日本産水産物の全面的な輸入停止を受けて岸田総理は、中国市場だけに依存しないための緊急支援策を来週初めまでにまとめる方針を示しました。

■迷惑電話「富士山が爆発したこと祈ります」

 その中国では、先月31日も処理水放出への不満の声がSNSにあふれ、沈静化の兆しはありません。

 中国のSNSから:「日本の海鮮だけではなく、あと数日したら中国のものも食べられなくなる」「汚染水じゃなかったら、自分で飲んで、海に排出するな」

 中国からの迷惑電話は、福島県から遠く離れた静岡県でも…。

 中国人:「もしもし」
 
 函南町役場:「はい。函南町役場です」

 中国人:「バカヤロウ!」

 静岡県函南町役場にかかってきたものです。片言の日本語で感情的な言葉をぶつけてきたかと思えば、突然、機械音声に変わります。

 自動音声:「なぜ汚水を私たちの中国に流すのですか。あなたはバカですか」

 同じような電話は、富士市役所にも…。

 富士市役所:「はい、富士市役所でございます」

 自動音声:「日本はどうして、核廃水を排出しますか」

 そして富士市役所ということを意識しているのでしょうか、処理水とは関係のない過激な内容も…。

 自動音声:「あなたたちの富士山が、早く爆発したことを祈ります」

 このような中国からの“嫌がらせ”に対して先月31日、福島県相馬市を訪れたアメリカのエマニュエル駐日大使は…。

 エマニュエル駐日大使:「迷惑電話による嫌がらせや、我々が耳にする偽情報は中国の戦略です。すべて政治的な手段です。だまされてはいけません」

■なぜ…?中国国内と訪日観光客の間に“温度差”

 日本に来ている中国人観光客は、どう思っているのでしょうか。

 中国人観光客:「処理水の問題は、しょうがないこと。国が決めたことなので、私たちは何もできません」

 秋葉原でリップクリームやシップを買ったという男性は、次のように話します。

 中国人観光客:「処理水の問題があったからといって、日本の製品を買わなくなったり、日本の印象が悪くなることはない」

 なぜ、中国国内と日本を訪れている中国人観光客の間に温度差があるのでしょうか。

 中国総局 冨坂範明総局長:「日本に来るある程度余裕のある人たちと、迷惑動画をあげてるような人たちは階層が違う」「この迷惑動画をあげるような人たちは、日頃のうっぷんを晴らすためにこういった行為を行っている側面が強い」

(「グッド!モーニング」2023年9月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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