【プリゴジン氏の搭乗機墜落】政敵粛清に“暗殺説”プーチン氏関与は◆日曜スクープ◆(2023年8月27日)
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者・プリゴジン氏搭乗の航空機が23日午後6時20分、モスクワから北西に約300キロ離れたトベリ州で墜落した。航空当局は、プリゴジン氏らワグネル関係者7人と乗員3人の死亡を発表。元日本航空の機長で航空評論家の小林宏之氏は、同機墜落状況の映像分析から「小規模爆発の発生による操縦・エンジン系統の破壊が考えられる」と指摘する。
撃墜、機内爆発など墜落原因を巡る憶測が飛び交う中、米ワシントンポスト紙は24日、「大量の煙を出し、航空機は回転しながら落下した」と報じた。米戦争研究所は23日、「プリゴジン氏の搭乗機は防空ミサイル『S-300』2発で撃墜された」と指摘したが、米国防総省ライダー報道官は「地対空ミサイルによる撃墜を示す情報は何もない」と撃墜説を否定。米ニューヨーク・タイムズ紙は24日、欧米当局の情報として、「墜落原因は、機内で爆弾が爆発した可能性が有力」と伝えた。米CNNは25日、「墜落現場周辺で広範囲に散乱した機体の残骸から、航空機の爆発や突然の分解の可能性が高い」との分析を報じた。ロシアの野党政治家であったボリス・ネムツォフ氏が2015年にクレムリン近くで射殺されるなど、政権敵対の人物が消えていった歴史が存在する。ロシア大統領府ペスコフ報道官は25日、「悲劇的な死を巡り多くの臆測がある。全ては嘘だ」と述べた。
★ゲスト:河野克俊(元統合幕僚長)、小泉悠(東大先端研専任講師)
★アンカー:木内登英(野村総研エグゼクティブ・エコノミスト)
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