プリゴジン氏死亡か プーチン氏が関与?米研究所が指摘(2023年8月24日)
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創始者、エフゲニー・プリゴジン氏が乗ったとみられるジェット機が墜落しました。死亡した可能性が報じられるなか、アメリカのシンクタンクは「プーチン大統領が殺害を命じたのは、ほぼ確実」と指摘しています。
■ジェット機墜落 プリゴジン氏死亡か
黒い煙は上空へと高く上りました。その足元、激しい炎を上げるのは散乱した飛行機の残骸です。場所はモスクワ北西のトベリ州。そして、乗っていたとみられるのはプリゴジン氏。ウクライナ侵攻で大量の戦闘員を戦地に送り込んだロシアの民間軍事会社「ワグネル」を創設し、6月には軍部上層部への反発から武装蜂起を起こした、あのプリゴジン氏です。
モスクワ市民は…。
モスクワ市民:「予想はできていたね」
一方、ウクライナでは…。
ウクライナ市民:「ロシアは、ああいう反乱を許さない国だからね。予想はできていたよ」
口々に出てくるのは「予想できていた」という言葉です。
■プーチン氏が関与? 米研究所指摘
なぜなら…。
特派員:「誰もが疑問に思っていたのはなぜ、まだ生きていて、そしていつまで生きているのかということです」
“いずれは暗殺される”と多くの人が思っていたからです。ロシア当局によりますと、墜落した自家用ジェット機からは10人の遺体が収容され、搭乗者リストにはワグネルの共同創設者・ウトキン氏の名前も含まれています。
ワグネルに関係があるとみられるSNSのアカウントは「防空システムにより、撃墜された」と主張しています。バイデン大統領も驚きはないとしました。
バイデン大統領:「私がプリゴジン氏だったら、飲むものには気を付けると言っただろう。実際に何が起きたかは分からないが驚きはない」
さらに、こう付け加えました。
バイデン大統領:「ロシアで起きることでプーチンが背後にいないことは多くない。ただ、まだ十分な情報はない」
専門家は…。
慶応大学 総合政策学部 廣瀬陽子教授:「できればプリゴジン氏とウトキン氏を同時に殺害するタイミングを狙っていた時にここで飛行機が飛ぶということで、やった可能性はある」
プリゴジン氏は武装蜂起を中止した後、ベラルーシに拠点を移すとみられていましたが、その後もサンクトペテルブルクで撮影したとみられる写真やアフリカで撮影したとみられる動画がSNSに投稿されていました。
慶応大学 総合政策学部 廣瀬陽子教授:「(プリゴジン氏は)アフリカで今後も活動していくと言っていて、その動画がプーチン大統領の逆鱗(げきりん)に触れた可能性があるのではないかというのは言われている。プーチン大統領としては、反乱についてはお目こぼしをしてやると。その代わり、ベラルーシで大人しくしていろよということだったと思うが、許せない一線になったのではないかと言われています」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
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