中国からの団体旅行が“解禁” 一方で“オーバーツーリズム”の懸念も 観光地の対策は?【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

中国からの団体旅行が“解禁” 一方で“オーバーツーリズム”の懸念も 観光地の対策は?【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

中国からの団体旅行が“解禁” 一方で“オーバーツーリズム”の懸念も 観光地の対策は?【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

中国からの団体旅行が解禁となり、訪日観光客の回復が期待されています。一方で、懸念されるのは“オーバーツーリズム”の問題です。観光地ではどのような対策をしているのでしょうか。

■国慶節の間、日本への予約は他の月の5倍に

山内あゆキャスター:
3年半ぶりに解禁された中国からの団体旅行についてみていきます。

コロナ前の2019年の訪日外国人は3188万人。このうち中国から来た方は959万人で、全体の3割にも上っていました。

中国人観光客のにぎわいが再び戻ってくるのでしょうか?既に個人観光は増えていますが、これから団体客でどっと増える可能性があるわけです。

中国のSNSでは「半年も待った!やっと日本旅行ができる」「出発までの1か月で日本でのスケジュールを決めなきゃ!結婚式の予定を考えるより楽しいわ」という声もありました。

また、中国の大手旅行サイトが「日本への団体旅行」をどのぐらい取り扱っているのかというと、まずは検索数が東南アジアを抜いて1位になっています。

また、国慶節の連休大型連休(9月29日~10月6日)の予約は他の月の5倍に上っているということでした。

ただ、人気が高まれば高くなるのが航空券です。

北京から東京の往復は通常7万円程度(約3500万元)でしたが、現在は約20万円(1万元以上)と3倍近くまで高騰しているということでした。

ホラン千秋キャスター:
行く側は航空券が高くなる、迎え入れる側はオーバーツーリズムの問題をどうするのかなど、嬉しさとか課題が共存する時期に入ってきそうですよね。

■オーバーツーリズムにどう対応?多言語翻訳の透明ディスプレイによる実証実験も

山内あゆキャスター:
オーバーツーリズムにどんな対策をとっていくのか。

過剰なまでに観光客が集まってしまうと、JR京都駅など普通の交通機関も使いづらくなってしまうほど人が多くなっています。それから観光地にゴミが増えてしまう問題もあります。

この対策について、日本総合研究所調査部の高坂晶子 主任研究員は「航空便がコロナ前ほど戻っておらず、急激に観光客が戻ることは考えにくい。少しでも混雑緩和を図るため、受け入れ側が準備を整えることが重要」だと話していました。

また、中国以外からも観光客の方が増えたときに、このようなサービスが始まっています。

7月10日から西武新宿駅で実証実験が始まったのが多言語翻訳の透明ディスプレイです。

この透明ディスプレイが使われている駅の窓口で、「ハリー・ポッター展に行くにはどこで降りればいいですか?」と中国語で質問すると、ほぼ正確な日本語が表示されました。

その一方で、駅員さんが答えた日本語は相手の言語に、この場合は中国語に翻訳されて表示されるんです。

つまり、話した言葉の翻訳結果を透明ディスプレイに表示し、コミュニケーションがとれるようになります。

こちらは凸版印刷の技術ですが、英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語など12か国語に対応しています。

元々パーテーションがあって、マスクをしていると相手の声が聞きづらくてコミュニケーションが難しかったですよね。

なので、パーティションに字幕を出してしまえばいいんじゃないかというところからサービスが始まったということです。

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