マウイ島山火事 約8割で“捜索終了”も…いまだ行方不明者1000人超(2023年8月20日)

マウイ島山火事 約8割で“捜索終了”も…いまだ行方不明者1000人超(2023年8月20日)

マウイ島山火事 約8割で“捜索終了”も…いまだ行方不明者1000人超(2023年8月20日)

 ハワイのマウイ島で大規模な山火事が発生してから11日。被害地域のおよそ8割で捜索が終了したなか、新たな問題が浮上しています。

■約8割で“捜索終了”も…行方不明者1000人超

 残されたマウイ島の住民たち。最も被害の大きかったラハイナ地域では、犠牲者への追悼の歌が捧げられていました。

 マウイ島 住民:「胸が張り裂けそうです。私たちは街を失い、育った土地を失いました。今は灰になった街で家族や友達を捜しています」

 8日未明に発生したハワイ・マウイ島の山火事。これまでのところ死者は114人確認され、島の西部、ラハイナ地域では少なくとも2200棟が損壊しています。その被害が拡大したラハイナ地域にANNの記者が入りました。

 現地を歩いてみると、燃え広がった範囲に差があることに気付きました。

 マウイ島 住民:「(Q.なぜ火事が発生したと思う)送電線が折れたんだろう。あそこの黒い焦げ跡が見える?炎はあそこから一気に広がった。あっという間だった」

 住民が見せてくれた映像には、横殴りの強い風が吹いているのが残されていました。その風の影響だったのでしょうか。電線への近さで被害に差が出ていました。別の映像を見ると、切れた電線から火花が出ていて雑草に引火していくのが確認できます。

 行方不明者の捜索は困難を極めています。海沿いで被害に遭った大量の車は1台ずつ車内を確認しているといいます。

 ハワイ州 グリーン知事:「私たちが被ったこの喪失は、言葉では言い表せないほど悲惨なものです。私たちは(亡くなった方々を)悼みつつ被災者の方々をケアします」

 現在、470人の捜索救助隊員と40頭の災害救助犬が数百棟の焼け跡を捜索しているといいます。

 捜索救助隊の隊長:「捜索地域の範囲はとても広い。破壊的な火災だ。この仕事を始めてから30年だが、このような光景は見たことがない。状況はひどすぎる…」

 災害救助犬の捜索が続きますが、がれきが捜索を阻み、重機で取り除いてからようやく犬が入れるといいます。

 マウイ島 住民:「私は大統領に、私たちラハイナの家族らに会いに来て、会話をして、痛みと悲しみを感じて受け入れてほしいと願っています」

 バイデン大統領は21日にハワイのマウイ島を訪問するといいます。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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