大分と宮崎で震度5強 南海トラフ地震との関連は?(2022年1月22日)

大分と宮崎で震度5強 南海トラフ地震との関連は?(2022年1月22日)

大分と宮崎で震度5強 南海トラフ地震との関連は?(2022年1月22日)

 最大震度5強の揺れが寝静まった未明の街を襲い、各地で被害が出ています。大分県や宮崎県などで観測された今回の地震。南海トラフ巨大地震との関連はどうなっているのでしょうか。

 22日未明、大分県と宮崎県で最大震度5強を観測した地震。明るくなり、被害の状況が分かってきました。

 宮崎県では、地震による落石で一時、県道7カ所が通行止めとなりました。

 近隣住民:「苦しい時に色々頼みよった。そしたら今回の地震で皆の代わりに倒れてくれた。弘法大師さんのおかげで助かりました」

 岡城跡では石垣の一部に数メートルの亀裂が入っているのが分かります。また、その亀裂を境に石垣が崩れています。

 岡城跡は国の史跡に指定されていて、大分県竹田市のシンボル的な観光施設だったといいます。

 大分市の水族館「うみたまご」の駐車場ではアスファルトが大きくひび割れました。

 近くの土産店で働く人:「地震自体にもビックリしたんですけど、こんなになっているとは思わなかった」

 地割れは複数箇所で見られ、最も長い所で75メートル、最大の深さは3.5メートルにも及んでいるといいます。

 マグニチュード6.6を観測した今回の地震。気象庁は、もし地震の規模がマグニチュード6.8以上だった場合には、南海トラフ巨大地震が発生する可能性について調査する臨時の評価検討会を開いていたといいます。

 気象庁:「現在のところ(南海トラフ巨大地震の)評価検討会を開く基準ではないですけれども、毎月定例で開いていますので、そこで議論されることになると考えています」

 また、南海トラフ地震が起きるとされるプレート境界の深さは今回の震源域では30キロメートル程度と想定されていますが、それより深い45キロメートルだったといいます。

 気象庁:「(Q.この地震でプレート境界の固着状態に与える影響は?)現在のところはまだ分かりません」

 南海トラフ地震は、100年から150年間隔で繰り返し発生している巨大地震です。

 現在は、前回の地震から75年以上経過していて、次の地震発生の可能性が高まってきています。

 果たして、今回の地震と南海トラフ地震との関連性はあるのでしょうか。

 武蔵野学院大学・島村英紀特任教授:「今回の地震は、まさにその(想定)震源の中なんですね。南海トラフ地震の想定震源域の中です。ですから、そういった意味では関係ないとは決して言えない地震だと思います」

 地震学者の島村特任教授によると、今回の地震は、南海トラフ地震とは少しメカニズムは違うが、想定されている領域内で発生した地震のため警戒が必要だといいます。

 武蔵野学院大学・島村英紀特任教授:「そういった意味では詳細に調査すべきだと思います」

 気象庁は、今後1週間程度は最大震度5強程度の地震に注意してほしいと呼び掛けています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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