竜巻か「車 飛んだ」静岡で“突風” 原因は「アウターバンド」(2023年8月15日)
台風7号の影響は進路から大きく離れた場所にも及んでいます。静岡市の安倍川では竜巻とみられる突風が発生し、建物の屋根が飛んだり車が横転したりする被害が出ました。
■竜巻か「車飛んだ」静岡で突風
高さが数百メートルはあろうかという竜巻とみられる突風が静岡市で発生。安倍川に架かる橋の上から撮影された別の映像では川の水をまき上げている様子が分かります。
15日午前11時ごろ、静岡市駿河区のレンタルDVDなどを扱う店の駐車場でも竜巻とみられる突風が発生。軽自動車が飛ばされて横転したほか、複数の車に窓ガラスが割れるなどの被害が出ました。当時、店の中にいた人は。
店内にいた人:「大きな風が窓を打った時に皆さんがキャーって言って。車が飛んだっていうことを聞いてすぐ見に来たんですけど、そうしたら車がこういう状態で」「(Q.横転している車の中に人はいた?)いらっしゃいました。けがをなさっていて、血が出ている状態ですごく痛そうでした。『大丈夫ですか?』と言ったら『大丈夫です』」
車に乗っていた50代の男性は軽傷だということです。
静岡市駿河区では駿河湾に面する大浜公園から大浜街道沿いを中心におよそ2キロにわたって竜巻とみられる突風の被害が確認されています。屋根が飛ばれた会社の従業員は。
屋根が飛ばれた会社の従業員:「会社に着いて鍵を開け、入って扉を開けた瞬間、バリバリバリと何とも言えない音と揺れとガラスが割れる音がして、とにかくしゃがんで。はがされちゃったという感じ」
竜巻とみられる突風の映像は、現場からおよそ1キロ離れた橋の上から撮影されたとみられるため、竜巻とみられる突風は複数発生した可能性もあります。静岡市内では一時およそ2170軒が停電するなどの被害も出ました。
気象庁は機動調査班を派遣し、竜巻が発生したかどうか調べていますが、突風が発生した当時、静岡県周辺には台風7号の「アウターバンド」と呼ばれる帯状の雨雲がかかっていました。
■“突風”原因「アウターバンド」
静岡市で発生した竜巻とみられる突風。その被害はゴルフ練習場にも。台風7号の雨雲レーダーです。竜巻とみられる突風が発生した時間帯、静岡県周辺には台風の外側にのびる「アウターバンド」と呼ばれる帯状の雨雲が掛かっていました。アウターバンド付近では、大気の状態が非常に不安定となりやすく、竜巻とみられる突風が発生した可能性があります。
現場を調査している静岡地方気象台 上清直隆次長:「竜巻と思われる映像がすでに(ネットに)アップされておりまして、それについては竜巻ではないかと考えております。(今回の被害が)映像に映っている竜巻とどういった関係があるのか関係ないのか、そういったことを今後、検討していきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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