大阪の京橋大空襲から78年、犠牲者を悼む慰霊祭 当時の記録と教訓を次世代に残す人々の思い

大阪の京橋大空襲から78年、犠牲者を悼む慰霊祭 当時の記録と教訓を次世代に残す人々の思い

大阪の京橋大空襲から78年、犠牲者を悼む慰霊祭 当時の記録と教訓を次世代に残す人々の思い

 終戦の前日、大阪の京橋駅周辺が爆撃された大空襲から14日で78年です。戦争の語り部が減少する中、記憶を伝え続けようとする人々の想いとはー。

 14日、JR京橋駅では78年前の空襲で犠牲となった人たちを悼む慰霊祭が行われました。1945年3月以降、8回にわたった「大阪大空襲」。当時、京橋駅の周辺には陸軍施設があり、終戦前日の8月14日にアメリカによる集中攻撃を受けたのです。

 当時の記録を後世に残そうと活動する「大阪空襲被災者運動資料研究会」。大阪府立労働センターの一室に大阪大空襲を経験した人たちの手記や絵などの資料を集め、リスト化に取り組んでいます。

 当時の記録は450人以上が残してきた一方、それら全てを取りまとめた人はおらず、被災者の恐怖や悲しみが記された貴重な資料が、埋もれてしまうという危機感がありました。

 大阪空襲被災者運動資料研究会の横山篤夫代表「そのままだと散逸してしまうかもしれない資料類を、なんとか次の時代に引き継げるようにするきっかけができないかなと」

 教訓を次の世代へと受け継ぐために、子どもたちへの平和教育などで活用してもらおうと、これまでに作成したリストは4冊に上ります。

 このリストは大阪府立中央図書館などで閲覧することができ、研究会は、大阪大空襲の理解を深めるきっかけにしてほしいとしています。

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