「大麻吸っている部員いる」去年から警視庁に情報提供 日大は発見も2週間連絡せず【もっと知りたい!】(2023年8月7日)

「大麻吸っている部員いる」去年から警視庁に情報提供 日大は発見も2週間連絡せず【もっと知りたい!】(2023年8月7日)

「大麻吸っている部員いる」去年から警視庁に情報提供 日大は発見も2週間連絡せず【もっと知りたい!】(2023年8月7日)

 日本大学アメリカンフットボール部の部員による薬物事件で、警視庁に去年から複数回にわたって保護者などから「大麻を吸っている部員がいる」との情報提供があったことが分かりました。

■大学などに届いた情報提供で疑惑が浮上

 5日、日本大学アメリカンフットボール部3年の北畠成文容疑者(21)が逮捕されました。先月6日、アメフト部の寮で、覚醒剤の入った錠剤と乾燥大麻を所持した疑いが持たれています。

 捜査関係者によりますと、錠剤と乾燥大麻はベッドに備え付けられた収納ボックスに入っていたということです。

 日本大学のコメント(5日):「アメリカンフットボール部については本日より無期限活動停止処分といたします」

 違法薬物疑惑が浮上したのは、先月、大学などに届いた「寮で大麻を使用している部員がいる」という情報提供。その後の捜査関係者などへの取材で週末、新たなことが分かりました。

 「大麻を吸っている部員がいる」という趣旨の情報は、少なくとも去年から複数回にわたって警視庁に寄せられていたということです。

■寮から発見も…大学側は2週間連絡せず

 警視庁は、その情報に氏名などが含まれていなかったため、捜査を見送り、大学側に調査を呼び掛けました。

 捜査関係者:「大学側は聞き取り調査を行い、『部員が薬物を所持したことや使用したことはない』としていた。情報提供が来るたびに適切な対応を求めていたが、大学側の措置が不十分だったため、さらなる対応を求め指摘したところ、寮の調査に踏み切ったと把握している」

 すると先月6日、大学側の調査で寮から植物片と錠剤を発見。しかし、日大が警視庁にその事実を連絡したのは、およそ2週間後のことでした。

 元厚労省 麻薬取締官 高濱良次氏:「本来は犯罪を認知した時点で、警察もしくは麻薬取締官に通報する義務がある。その後2週間の間に、それに関係した今回の被疑者を処分していない」

 こうしたことから、高濱氏は「大学側が事件を隠そうとしたと言われても仕方ない」と指摘します。

■容疑者「大麻と認識したうえで受け取った」

 北畠容疑者は所持していた薬物について、「もらったもの。大麻と認識したうえで受け取った。錠剤は覚醒剤とは知らずに受け取った」と話しているということです。

 専門家によりますと、錠剤の覚醒剤は注射痕が残らないため、使用者の罪悪感が低い傾向にあり、そのうえ、使用が認知されにくい特徴があるといいます。

 北畠容疑者は2つの薬物を使用したのでしょうか。専門家は、仮にどちらの薬物を使用していたとしても、アメフトの試合に一時的な影響があるのではと指摘します。

 高濱氏:「大麻は(使うと)リラックスできる。要するに、リラックスすることによって試合を有利に進めたい。覚醒剤は中枢神経を異常に興奮させて行動が活発になる」

 もちろん乱用すると、身体に悪影響をもたらします。

■林理事長 8日に詳しい経緯など説明

 2018年の悪質タックル問題から5年。日本大学の改革のため、新しく理事長に就任した作家の林真理子氏が再建を図るなかでの今回の不祥事です。

 日本大学 林真理子理事長(2日):「違法な薬物が見つかったとかいうことは一切ございません。違法な薬物が寮にあったということは、まだ確認されていません」

 警視庁による家宅捜索の前日、このように説明していた林理事長は6日、小説家として講演会を行いました。

 講演会で今回の問題について、触れたかどうかは分かっていません。

 林理事長は、8日午後3時から会見を行い、事件の詳しい経緯など説明するとみられます。

(「グッド!モーニング」2023年8月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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