台風6号“猛烈な風”沖縄直撃「マンション揺れている」 車庫倒壊で下敷きに…男性死亡【もっと知りたい！】(2023年8月2日)
大型で非常に強い台風6号が沖縄を直撃するなか、住宅の敷地内にある車庫が崩壊し、下敷きとなった男性が死亡しました。
■台風直撃「人が歩ける状態じゃない」
2日午前2時半ごろ、沖縄県那覇市では激しい雨と猛烈な風が吹き荒れました。
道路には、風にあおられて折れたとみられる大きな木が横たわっていました。折れた木は、他の場所でも見られました。
さらに、道の中央に店の看板が倒れていました。気づかずに走ると危険な状況です。
那覇市内のマンションから撮影した映像です。国際通りも、横殴りの雨と風が…。
那覇市に住む伊是名寿男さん：「（きのう午後）11時ごろから急に強まって。風が横殴りで、人が歩ける状態じゃない。（窓を）開けると、瞬間に僕がびしょ濡れになる。窓を打ち付ける雨風で、眠れない状況」
大型で非常に強い台風6号は、勢力を維持しながら沖縄本島の南を西寄りに進んでいます。
■車庫倒壊で下敷きに…90歳男性死亡
台風の接近に伴い、激しい雨と風に見舞われた沖縄。1日午後7時、うるま市を流れる石川川の様子です。
本来は画面左側の海に向かって流れている水が、逆流しています。その30分後には、高潮の影響でしょうか、川の水があふれ出しました。
南城市糸数では、8月の観測史上1位となる最大瞬間風速50.6メートルを観測するなど、各地で強風による被害も発生しました。
また大宜味村では、1日午後10時すぎ、住宅の敷地内にある車庫が倒壊し、この家に住む崎山喜弘さん（90）が死亡しました。
■強風で「マンションが揺れている」
1日午後9時すぎの那覇市内では、普段、観光客でにぎわう国際通りも多くの店のシャッターが閉まり、人通りはまばらでした。
市内に住む男性は、次のように話します。
伊是名さん：「5階に住んでいるがマンションが揺れている、風が強くて。震度1レベルの揺れが、ずっと続いている感じ、体感として」
台風の接近に伴い、市内のスーパーでは異変が起きていました。
飲料などは、在庫がありますが、カップ麺やスナック菓子の棚はスカスカ。売り切れが目立ちます。
伊是名さん：「カレーを多く作ったり、レトルトを多めに買って、もし水が停電で止まった時に備えて水をためたり、食料確保は2日前からしている」
■県内全域の約35％…21万9350戸で停電
県内では、長時間にわたって停電に陥った地域もありました。
仕事のため、本部町に滞在する10代の女性の家では、1日夜10時半ごろから停電になりました。
本部町に滞在中の女性：「冷たさは一応保たれてはいるが、冷蔵庫の温度ではない感じ」
エアコンが使えず、水も出ない状況。寝苦しい夜を過ごすことになりました。
沖縄県内では2日午前6時現在、県内全域のおよそ35％にあたる21万9350戸で停電が続いています。
台風6号は、沖縄本島地方に、2日昼前にかけて最接近するとみられ、一層の警戒が必要です。
（「グッド！モーニング」2023年8月2日放送分より）
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