家裁が施設への入所“却下” 小1息子“殺害”容疑の母(2022年2月21日)

家裁が施設への入所“却下” 小1息子“殺害”容疑の母(2022年2月21日)

家裁が施設への入所“却下” 小1息子“殺害”容疑の母(2022年2月21日)

神奈川県大和市で、小学1年の息子・雄大くん(当時7)を殺害したとして、母親の上田綾乃容疑者(42)が20日、逮捕されました。事件は、2019年の夏休み中、自宅で母親と雄大くんが2人でいるときに起きました。母親が雄大君の鼻や口をふさいで殺害した疑いがもたれています。
近所の人:「7歳の子がなんで急にって、それがみんな不思議だねって。(上田容疑者は)何ら変わらない。普通に『呼吸してないのよ』という感じ。旦那さんは号泣されてたけど、奥さんは平気」

虐待について聞くと、近所の人は―。
近所の人:「『おばちゃん自転車買ってもらった』と喜んでいた子だから、虐待はないと思うよ」

雄大くんは、児童相談所に2回、保護されていました。最初は、2012年から2015年。血液中の酸素が不足する「チアノーゼ状態」で救急搬送されたことが発端でしたが、安全が確認されたとして自宅に戻ります。

そして2017年、弟の死後、児童相談所が自宅を訪ねても上田容疑者が「児相に対して犯罪をしてもかまわない」などと抵抗したため、保育所に預けられている間に保護したそうです。

2回目に保護されたとき、雄大くんは、こう話したといいます。
大和綾瀬地域児童相談所・高須正幸所長:「母親に投げ飛ばされて、口から血が出たことがあったと発言があった。唯一、そのことだけがお子さんが家の危険性について話した言葉。そのほかの部分は、一時保護中に『おうちに帰りたい』と言って、かなり泣くことがあったり、なかなかおうちが嫌だという発言はなかった」

上田容疑者には、子どもが4人います。2019年に殺害した疑いの雄大くん、2017年に死亡した第4子。さらに、2002年にミルクの誤えんで亡くなった第1子。2003年には、生まれて1カ月の第2子が「気が付いたら息をしていなかった」といいます。約20年前に死亡している2人は、現在の内縁の夫の子どもではありません。

児童相談所は、雄大くんを児童養護施設などに入所させ、長期に保護する必要があると判断しましたが、母親である上田容疑者の同意が得られず、2018年、横浜家庭裁判所に申し立てをしました。
大和綾瀬地域児童相談所・高須正幸所長:「今までのお子さんが亡くなったことについて、保護者(上田容疑者)の責任というか、故意に何かをしたという根拠は全くないので、児童相談所の指導にも従うような状況にあるので、施設入所せず在宅でやっていけばいいと判断されたと思う」

横浜家庭裁判所は訴えを却下。雄大くんは自宅に戻ります。亡くなるまでの9カ月間、児童相談所は13回、訪問などを行いましたが、事件は起きてしまいました。

上田容疑者は「何もしていないです」と容疑を否認しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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