「自分は大丈夫」思い込みに注意…18~19歳“消費者トラブル”増加(2023年7月20日)

「自分は大丈夫」思い込みに注意…18~19歳“消費者トラブル”増加(2023年7月20日)

「自分は大丈夫」思い込みに注意…18~19歳“消費者トラブル”増加(2023年7月20日)

成人年齢の引き下げから1年が過ぎ、今、18~19歳の“消費者トラブル”が相次いでいます。

様々な誘惑も多い夏休みを前に、埼玉県立大宮高校では、先生による注意喚起が行われました。

埼玉県立大宮高校の教師・横山大基さん:「18歳になると何ができるって“だまされることができるようになる”」

高校3年生(17):「若いお兄さんから声をかけられて、最初は雑談だったけど、次第に高校とか名前とか住んでいるところを聞かれて『LINEも交換しよ』とか言われて」

身近に潜む、危険を避けるため。活用したのは、高校生などの若者に向けて、先月発行された『騙されない為の教科書』。夏休みにも被害が増えそうな具体例がずらりと並んでいます。SNSを利用した「現金配り詐欺」という今どきの犯罪についても。ホームページから、無料で読むことができます。

高校3年生(18):「危険なものの入り口って、ささいなことだったり、最初は危ないと気付かないこともあるように感じた。予測していく、こういう入り口があると知れたのは良かった」「(Q.18歳、きょうの話はどう聞こえた)できることが増える分、やらなくちゃいけない。権利が義務にも変わりうる歳だと思う」「(Q.どの話が一番刺さった)知らずにだまされてしまうのが一番怖い」

高校3年生のこのクラスでは、3割以上がもう成人です。成年年齢が18歳になって、携帯電話やクレジットカード、家を借りるのも親の同意なしで契約できるようになりました。その影響もあるのか、国民生活センターに寄せられた18~19歳からの相談で「賃貸アパート」が5位に。1位は「脱毛エステ」で1200件以上もの相談が舞い込んでいます。

埼玉県立大宮高校の教師・横山大基さん:「『被害に遭いそうになった人』と言うと手は挙がらないが『こういうの見たことある?』と言うと、実は見たことある人がたくさんいて。スタートラインみたいなものは、いろんなところに転がっているのは怖いなと」

今、若者が、詐欺や悪徳商法の格好の標的にされています。

学生(19):「ヘアカットモデルとホワイトニングとモデルとか目指しませんか系。ダダダダダっとくる月もある」

インスタに送られてきたメッセージには「無料モニター」の文字。

学生(19):「(Q.いつ頃から来るように)18歳になってからかもしれない」

狙われているのは、新成人ばかりではありません。

高校3年生(17):「『歯をもっときれいにできる』みたいなので100万円。(Q.最初は50万円だった)最初聞いた時は、もっと安い値段だった」

親が介入して、解決したといいますが、18歳になったら、そうすんなりとはいきません。『騙されない為の教科書』では、必ず覚えておいてほしいこととして「うまい話には裏がある」「衝動的に行動しない」「1人で抱え込まない」と呼び掛けています。

■相談1位は「脱毛エステ」なぜ?

2022年度に国民生活センターに寄せられた、契約当事者が18~19歳からの相談件数は9907件。前年度と比べると1300件以上増加しています。相談の内容については「美」や「金」に関する相談が増えていて、特に1位の「脱毛エステ」に関しては、前年度と比べて相談件数が約6倍になっているということです。

具体例について、若者の支援に力を入れている田村健一弁護士に聞きました。

1位の脱毛エステでは「初回が安い」と、最初のハードルを低くしておいて「もっとやった方がいい」「今ならお得』と説得し契約。10万円ぐらいの金額なので、クレジットカードの上限が低い若者でも契約できてしまいます。効果を感じられず、途中で解約したくても、もう未成年ではないので、なかなか難しいといいます。18歳は美への意識が高まり始めているなか、親の同意なく、自分で契約できるようになったことでトラブルに遭う人も増えたということです。

田村弁護士:「社会的な経験が少ない年齢なので『自分は大丈夫』という思い込みで引っかかってしまう。“金銭の要求”が少しでもあったら、だまされるサイン。立ち止まって、消費者センターや弁護士、親など第三者に相談してほしい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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