エアコンなく“自宅から搬送”急増 時間差で…キケンな“翌日熱中症”どう防ぐ?(2023年7月18日)

エアコンなく“自宅から搬送”急増 時間差で…キケンな“翌日熱中症”どう防ぐ?(2023年7月18日)

エアコンなく“自宅から搬送”急増 時間差で…キケンな“翌日熱中症”どう防ぐ?(2023年7月18日)

 三重県桑名で39℃を観測するなど、18日は全国的に災害級の危険な暑さとなりました。こうしたなか注意が必要なのが、時間差で症状が現れる“翌日熱中症”です。

■エアコンなく“自宅から搬送”急増

 熊谷市の救急車が病院に到着しました。運ばれてきたのは70代の男性です。

 医師:「ご自宅から?エアコンなし扇風機のみ。自分で(通報)したんですか?」
 救急隊:「ご自身の通報です」

 男性は熱中症と診断されました。埼玉県内の別の病院でも救急搬送が相次ぎました。

 患者:「熱中症ですか?」
 医師:「そうだと思います」

 この女性も、自宅にはエアコンがないといいます。

 患者:「エアコンの風と扇風機の風がダメなの」「(Q.熱中症の症状のようですが?)全然感じてなかったけどね」

 本人も知らぬ間に進行するのが熱中症です。なかには、その日のうちには自覚症状が現れず、翌日になって発症するケースもあるといいます。

■時間差で…キケンな“翌日熱中症”

 「翌日熱中症」。

 済生会横浜市東部病院 患者支援センター長 谷口英喜医師:「その日は暑いさなかでは気が付かない。暑さに本当は負けているんだけど、その症状に気が付かない」

 翌日熱中症のリスクとは。

■「食べない」はNG “脱水”深刻化

 18日のように暑かった日は翌日も危険。

 済生会横浜市東部病院 患者支援センター長 谷口英喜医師:「時間差で熱中症がくるかもしれない。そのようなことを予測した方がいいと思う」

 暑い一日を過ごした夜。体を十分に冷やさない、食事を十分に取らない、お酒を飲む、そうした行動が脱水状態を進行させ、翌日、熱中症発症のリスクを高めるといいます。

 済生会横浜市東部病院 患者支援センター長 谷口英喜医師:「食べないことは食事から水分量が取れていないことになる。大人だと1食あたりペットボトル500ミリリットルくらい、1本分くらいの水分を(食事から)普通に取っている。特に夏場になればなるほど(食事は)大事ですね」

 あす、こんな症状を感じたら熱中症を疑いましょう。

 済生会横浜市東部病院 患者支援センター長 谷口英喜医師:「通勤時、すごく体調が悪くなって、頭が痛くて気持ち悪くて足がつる。これこそ時間差の翌日熱中症タイプですね」

 それら症状は3つの臓器が脱水状態に陥っている表れだといいます。

■脳や筋肉「脱水症状出やすい」

 済生会横浜市東部病院 患者支援センター長 谷口英喜医師:「脳、おなか、筋肉。この3つの臓器はすごく脱水症状が出やすい。頭痛・めまい・立ちくらみ。食欲低下・吐き気・胃痛。筋肉痛・足がつる。これは熱中症と疑っていい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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