涼しい車内でも要注意「かくれ脱水」とは?渋滞時に潜む熱中症リスク…カギは“座席”(2023年7月17日)
これからお盆、夏休みシーズンに突入ということで、車に乗って渋滞に巻き込まれることもあるかもしれません。そこで注意が必要なのが、渋滞中の車内に潜む“熱中症リスク”。そのリスクというのが、車内で知らず知らずのうちに忍び寄る「かくれ脱水」です。
■熱中症予備軍の状態“かくれ脱水”とは
「かくれ脱水」の危険について、医師の服部益治さんに詳しく聞きました。
服部医師によりますと、エアコンが効いて涼しい車内では「汗をかかない」「脱水にはならない」というのは“大きな勘違い”だということです。
車内に入ってくる太陽の光に含まれる遠赤外線、それによって体の中が暖められて汗をかいているそうです。
ただ、エアコンが効き除湿された車内では、汗をかいてもすぐに乾いてしまうため、どれだけ自分が汗をかいているかに気が付きにくいということです。
その上で、渋滞でトイレに行けないかもしれないと考えて水分補給を我慢してしまうと、自覚がないうちに体の中の水分が失われてしまい、「かくれ脱水」になってしまいます。
「かくれ脱水」というのは、いわば“熱中症予備軍”の状態です。その状態で車から炎天下の外に出ると、クラっと倒れてそのまま熱中症になることもあるといいます。
■対策は? 「水分補給」「席決め」が重要
では車内で「かくれ脱水」にならないためにはどうすればいいのでしょうか。
服部先生がまず指摘するのは「水分補給」です。トイレに行かないようにと我慢するのはNGで、1~2時間に1回は15分以上の休憩をとって、100~200ミリリットルの水分補給をすること。ただし、利尿作用があるコーヒーなどのカフェイン飲料は避けたほうがよいとのことです。
「席決め」も重要になります。直射日光が当たる席はさらに脱水になりやすく、特に脱水症を起こしやすい子どもや高齢者は、直射日光が当たりにくい席に座るようにすると有効だということです。
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年7月17日放送)
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