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新型特急「スペーシアX」デビュー 新たな起爆剤に? 日光と外国人観光客の歴史(2023年7月17日)
東京と日光・鬼怒川方面を結ぶ東武鉄道の新型特急「スペーシアX」がデビューした。にぎわう浅草から外国人観光客を引き込み、日光観光の新たな起爆剤となるのだろうか。
■旅の目的に合わせた6種類の座席が用意
スペイン人観光客:「日光に来た目的はお寺を見て、ここの文化を知ることです」「私は日本の自然をもっと見たいです」
アメリカ人観光客:「お寺や神社に行って、歴史を学ぶこと。いつ建てられたのか、神社にまつられている神は何かなどに、私はすごく興味があります」
この3連休“日光”には、多くの外国人観光客が訪れている。
そうした外国人観光客を、さらに呼び込む起爆剤として期待される「列車」が15日に登場した。
浅草と日光・鬼怒川エリアを結ぶ、東武鉄道の新型特急「スペーシアX」だ。
プライベートジェットをイメージした“走るスイートルーム”、コックピットスイートの照明は、日光東照宮・陽明門の柱を思い起こさせるデザインだ。
ゆったりとした空間を楽しめるコックピットラウンジは、日光金谷ホテルなどをモチーフにした落ち着いた雰囲気で、カフェが併設されている。
他にも、「スペーシア」伝統の個室やプレミアムシートなど、旅の目的に合わせた6種類の座席が用意されている。
スペーシアXの利用客:「座席が広かったですね。ゆったり座れました」
子ども:「楽しかった」
スペーシアXの利用客:「1回乗っても、また乗りたいと思う魅力がある列車かなと」
「スペーシアX」の運行開始に、日光の観光関係者も期待を寄せている。
日光市観光協会 日光支部・目崎充寛事務所長:「今までにない豪華な車両ということで、新たなお客様にどんどん来ていただけるよう期待しています」
■運行にあわせ…老舗ホテル別館をリニューアル
日光を代表する老舗ホテルは、新たな戦略を展開しているという。
東武鉄道の新型特急「スペーシアX」の運行開始に合わせて「日光金谷ホテル」が別館をリニューアルした。
金谷ホテル株式会社 奥間政宣統括総支配人:「こちらがロイヤルスイートでございます。あと、そちらにも寝室がございます」
かつて昭和天皇が宿泊した特別室と隣の部屋とをつないだ豪華なスイートルームには、日光の四季折々の景観を楽しめる大きな窓があります。
奥間統括総支配人:「やはり、お部屋での滞在を非常に楽しんでいただきたい。国内の富裕層の方はもちろんなんですけれども、海外からお見えになるインバウンドの方々も、ぜひ取り込みたいなと思っております」
さらに、創業150周年記念のディナーコースも用意。栃木和牛の中でも希少な“匠”を使ったフィレ肉のポワレや自家製のキャビアがぜいたくに味わえる。
日光金谷ホテルは、1873年に創業した現存する日本最古のクラシックホテル。これまで多くの外国人をもてなし、その中には、アインシュタインやヘレンケラーも。
2016年に東武鉄道が買収。スペーシアX運行にあわせたリニューアルで、外国人観光客を呼び込みたい考えだ。
奥間統括総支配人:「やはりラグジュアリーなホテルが増えることによって、そういうお客様の層が増えると、その日光が比例して繁栄していけばいいかなと思います」
■スペーシアXは国内観光客を呼ぶ込む救世主?
新型特急で、浅草からの外国人観光客獲得を狙う日光だが、実は、日光と外国人観光客の関係には歴史がある。
日光は、幕末から明治初期に、欧米から日本に来た外国人が避暑地として注目した。
1879年に当時の内務卿・伊藤博文が来日したアメリカのグラント元大統領を招待し、世界に知られるようになったという。
その後、国鉄や東武鉄道が開通し、東京からの観光客が急増。東照宮などへの参拝が中心だった日光への旅行は、避暑地・観光地としてのブランドが高まったという。
太平洋戦争の影響で観光産業は低迷したが、戦後はGHQの保養地となり、東武鉄道はGHQに要求されて、連合国軍専用列車も運行させていたという。
高度経済成長期には、企業の社員旅行や学生の修学旅行でにぎわい、バブル期の1990年には初代「スペーシア」が誕生。日光観光の象徴となった。
ところがバブル崩壊で、社員旅行などが激減。ライフスタイルの変化で団体旅行も減少し、日光でもホテルや旅館の廃業が相次ぎ、厳しい時代が続いたという。
そうした中、1999年に日光東照宮など「日光の社寺」が世界遺産に登録され、世界的に注目されることになる。
旅行アナリスト・鳥海高太朗さんによると、「日光の観光は外国人頼み。コロナや経済の低迷のようなことが突然起きて外国人観光客が来なくなってしまうと、日光の観光が成り立たなくなる」という。
日光の観光名所は間違いなく日本人観光客も呼び込めるコンテンツであるので、「スペーシアX」は国内の客を呼び込むためにも救世主になりうるということだ。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年7月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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