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JR目白駅 転落事故から11年、遺族の訴え
JR山手線の目白駅で全盲の男性がホームから転落し、死亡した事故から11年。視覚障害者の妻が命日に現場を訪れ、ホームドアの設置を訴えました。
視覚障害者の武井悦子さん(66)は、11年前の1月16日に、東京のJR目白駅で全盲の夫・視良さん(42)を亡くしました。連れだって外出した帰り、視良さんはホームから足を踏み外して転落し、電車にひかれたのです。悦子さんは、視良さんが背負ったリュックにつかまりながら歩いていましたが、突如、そのリュックが指先から離れたのが最後でした。
16日、現場を訪れた悦子さんは事故発生時刻に合わせて黙祷しました。
武井悦子さん
「自分だけでも生きてて(良かった)って言われることがとてもつらかった。そして私は(夫をひいた)運転手さんとか駅員さん皆さんに申し訳ないなと。被害者は私や家族だけではないので」
事故後、悦子さんは国や鉄道会社に対しホームドアの整備を訴えてきましたが、JR東日本の首都圏の主要な駅での設置は、依然、3割にとどまっています。悦子さんは、「視覚障害者への声かけ」を呼びかけるポスターも作成するなどして事故防止の活動を続けています。(17日00:26)
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