「一歩間違えば死んでいた」歩道崩落…秋田“記録的大雨”の爪痕 映画館も病院も浸水(2023年7月16日)

「一歩間違えば死んでいた」歩道崩落…秋田“記録的大雨”の爪痕 映画館も病院も浸水(2023年7月16日)

記録的な大雨となった秋田県では、今も深刻な影響が続いています

■歩道が崩落…秋田に“記録的大雨”被害全容は

（高田美樹アナウンサー）ほ「午前10時前の秋田市内です。再び雨が強まってきました。きょうは降ったり、止んだりを繰り返していて、時折、このように雨が強くなります。」
きのう15日から記録的大雨が続き、複数の河川が氾濫し、浸水被害などが相次いでいる秋田県。
（堀井聡記者）「秋田県秋田市の大住地区です。住宅街が広範囲にわたって冠水しています。」
16日の午後5時半になっても、道路に流れ込んだ水は引くことなく、まるで川のようになっていました。広範囲がいまだに冠水しているようです。
五城目町では、午前8時すぎ、水没した車の中から60代の男性一人が見つかり死亡が確認されました。警察によると、15日夜、「川が氾濫し、運転中の車が水につかっている」という男性からの110番通報があり、現場を捜索しましたが、水かさが高く車は発見できなかったということです。秋田市内の繁華街を流れる旭川では…
（中島千歩アナウンサー）「私の後ろ側に見えます歩道も約30mにわたって崩落しています。」
（近所の住民）「毎日のように歩いてるんで一歩間違えたら死んでたかもなと怖いなと。」
秋田市内の駐車場。今朝も、まるで池のように水が溜まっていました。
（高田美樹アナウンサー）「こちらは住宅街に入っていく所なんですが、冠水していて、どれくらいの深さがあるのか、先が見通せない状況になっています。」
住民はひざ下まで水につかり、恐る恐る、足元を確かめながら…歩くのも困難な状況です。
「娘のアパートがそこにあって、全然行けないです。水があって、どのぐらい深いか分からないですもんね。」
救命ボートを引いた消防隊員らが避難し遅れた人がいないかを見回り。取材中も車いすの高齢者が救助されていました。　

■映画館も病院も冠水…秋田“記録的大雨”の爪痕

秋田市内のミニシアター。
「いやー、防げなかったかぁ…」
受付けは浸水し、客席も水浸しとなりました。一夜明け、朝から、椅子をよけて、床の泥を丹念にふき取ります。
（アウトクロップ 栗原エミル代表）「泥が中にまで入ってきてしまっていたり、中心市街地がこんな姿になるのは見たことなくて…」

五城目町のこちらの病院でも…
「うわー泥だ、泥…」
レントゲンの機器も水没しました。
（浸水した病院の院長）「これは2000万円近いですね。これが使えなくなると…胃腸科専門でやっていますのでカメラ使えないということは大変なことですね」
今回の大雨では、土砂崩れの被害も起きていて、あすも夕方にかけて秋田県内は最大60ミリの雨が予想され、警戒が必要です。

7月16日『サンデーステーション』より
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>