「眉メイク」中高生に授業 男子生徒も体験 狙いは?…男性メイク市場 5年で3割増加(2023年7月14日)
都内の中学・高校生たちが真剣な眼差しで受けたのは、学校で禁止されている「あること」を学ぶ特別授業です。特に最近では男子生徒も関心が高い「あること」を学校が教えた狙いとは?
■“眉メイク”の授業 男子生徒も体験
青稜中学校・高校 青田泰明校長:「皆さんご存じのように、青稜ではメイクは禁止しています。プライベートではいくらでもやってもらいたい」
13日、都内の学校で中高生に向けた化粧品メーカーの「眉メイクの出張授業」が行われた。そのなかには男子生徒の姿もあった。
専用のマスカラを使って、眉毛を整える方法などを体験した生徒は…。
体験した生徒:「今回茶色めのやつをつけてみたんですけど、鏡で自分で見ても印象が変わった。全然変わるんだなあと驚きました」
校長は、“眉メイク”の授業を実施した理由について次のように話す。
青田校長:「男の子だからしちゃいけないとか、女の子だからしなければいけない。そういったことは今の時代ないと思う。ただ、そういうことがなかなか授業で伝えにくい。子どもたちに“眉メイク”を通じて多様性の中でやるべきなんだよと伝えたい」
テレビ朝日・経済部の島田龍二記者(49)も“眉メイク”に挑戦。アドバイスを受けながら、眉を整えていく。
島田記者:「むずかしいですね」
担当者:「かなり変わってきましたね、印象が。大丈夫だと思います」
島田記者:「こんな感じだそうです」
メイク前と後では、印象は変わった。
■男性メイク どう思う?
調査会社によると、男性のメイク市場はこの5年間で3割増加しているという。
男性のメイクについて、若い男性はどう思っているのか。
メイクしている大学生(19):「人間誰でも自分がキレイになることはうれしいことなので、そういうのに気を使える時代になったのはうれしいかなって思います」「(Q.どのへんを?)目にちょっとアイシャドー入れたり。女の人はキレイにするというか、増やすメイクをすると思うけど、僕は整える感じのメイクをしています」
サッカーをやっているという大学生は…。
男性メイクしていないが関心ありの大学生:「日焼けして黒くなるので白くしたい」「(Q.気になりますか?)はい、気になります。けっこう肌が弱くて、肌の皮膚がボロボロ落ちて、そういうことが気になったり」
メイクしていない大学生(18):「そこまで男の中では、そうですね。何か別にあんまり変わらなくない?というのはある」
一方、女性から見た男性のメイクについては…。
男性のメイク賛成の会社員(20代):「女性が今まで努力してきたことなので、男性が努力するのは好感度しかない」
そして、親世代は…。
男性のメイク賛成の主婦(70代):「昔なんかは『えっ』って思っていたけど、今は全然そういうのがなくなって。昔はなかったね、芸能人しかなかったね。沢田研二とかしかいなかったね」
息子がメイクしている主婦(50代):「最初はやっぱりね、他の子はいいけど、うちの子はちょっとやめてみたいなのはあったけど。自分がやりたいようにやってねって。出社の時は、どうしているのかなって気になっている」
■「オンラインで自分の顔を見る機会が増えた」
男子生徒も興味津々で臨んだ“眉メイク”授業。実は、男性のメイク市場は、この数年で大きな広がりを見せている。
調査会社のインテージによると、男性向け化粧品の市場規模は去年およそ425億円となり、この5年で3割増加しているそう。
また、ファンデーションやアイブロウなどのメイクアップ化粧品は、全体の規模からするとまだ小さいが、この5年間で8億円から17億円と2倍以上に伸びているという。
男性化粧品市場が拡大している理由について、インテージの市場アナリスト・木地利光さんは、「コロナ禍の外出自粛に伴い、オンライン会議などで自分の顔を見る機会が増えたため、若年層だけでなく中高年層の男性にも美容意識が一層高まった」と分析している。
また、木地さんは、メイクアップ化粧品が今年1月から6月までで、すでに前年比でおよそ4割増加していることに注目。アフターコロナで外出する機会が増えたことを背景に、「おしゃれや身だしなみのための需要が高まったのでは」としている。
今回、中学・高校生向けに“眉メイク”の授業を実施した青稜中学校・高校の青田校長は「ジェンダーフリーという価値観をこういうイベントを通じて、子どもたちに伝えたい」と話している。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年7月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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