北陸で大雨“数日で1カ月分”道路に落石＆倒木 斜面崩壊も 名産サツマイモ 根むき出し(2023年7月14日)

北陸で大雨“数日で1カ月分”道路に落石＆倒木 斜面崩壊も 名産サツマイモ 根むき出し(2023年7月14日)

■北陸で大雨“数日で1カ月分”

　北陸は14日も激しい雨に見舞われました。道路は今にも冠水しそうな場所もみられます。歩行者は車の水しぶきにも警戒です。新潟市内の中心部の橋を映したカメラ。午前10時すぎから視界がかすむほど雨は強まりました。橋を渡る車の様子は分からなくなるほどです。梅雨前線が通過し、新潟の広い範囲で天気は荒れました。

　水辺の生き物にも冷たい雨は打ち付けます。阿賀野市は午前10時ごろから降り出しました。正午ごろには雨脚が一気に強まります。

　瓢湖白鳥観察舎販売組合スタッフ：「音が鳴るほど強かったのは20～30分くらい。（鳥は）普段、桟橋辺りに止まっているが、さすがにみんないなくなってしまった」

　夜明け前。雨、そして、雷の音が街に響きます。

　上越市では大雨の影響により、一時高齢者らに避難が呼び掛けられました。北陸はここ数日で平年の7月、1カ月分の雨が一気に降り、地盤は緩んだ状態が続いています。

■道路に落石＆倒木　斜面崩壊も

　心配なのは、さらなる土砂災害です。佐渡市の県道。大きな石と横倒しになった木々が行く手を遮ります。車は迂回（うかい）せざるを得ません。通行止めになったのは、佐渡を一周できる海沿いの道路です。道路脇の斜面が幅5メートル長さ8メートルにわたって崩れました。この土砂崩れによるけが人はいませんでした。

　地区長：「（Q.生活道路ですか？）そうです、主要なところ」

■“線状降水帯”農作物に深刻影響

　石川県でも12日、線状降水帯が発生。かほく市では観測史上1位の大雨が降りました。深刻なのは農作物への影響です。植えたばかりの名産のサツマイモは根がむき出しになりました。

　農家：「本当に大雨が降って、起きたら大きい穴が開いていてびっくりした」

　スイカの出荷を控え、しばらくは畑の回復にまで手が回せないと嘆きます。
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