イノシシ“切断頭部”2つ校庭に タヌキ?猫? “意外な犯人”浮上(2023年7月14日)

イノシシ“切断頭部”2つ校庭に タヌキ?猫? “意外な犯人”浮上(2023年7月14日)

イノシシ“切断頭部”2つ校庭に タヌキ?猫? “意外な犯人”浮上(2023年7月14日)

 校庭で見つかったイノシシの頭部。取材を進めると意外な犯人が見えてきました。

■イノシシ“切断頭部”2つ校庭に

 12日の昼すぎ、神戸市にある中学校のグラウンドからイノシシの頭部2つが数メール離れた状態で無造作に置かれているのが見つかりました。見つかったイノシシの頭部2つはいずれも子どものイノシシとみられ、刃物のようなもので切断された痕がありましたが、周辺に胴体部分や血痕はなかったということです。

 警察は、何者かが持ち運んだとみて捜査を開始。すると前日の11日、地元の猟友会が近くの山でイノシシ1頭と子ども3頭を駆除していたことが判明。さらに、解体して山に埋めていたことが分かりました。

 警察は13日、その埋められた場所を確認すると掘り返された痕があり、埋めた4頭のうち、なぜか子どものイノシシ2頭の頭部だけがなくなっていたということです。中学校で見つかったイノシシと駆除されて埋められたイノシシ。いずれも頭部2つ。点と点が一本の線で結ばれました。

■タヌキ?猫?“意外な犯人”浮上

 警察では、掘り返した痕が動物の仕業のようであること、中学校の防犯カメラに不審な人物が映っていないことなどから、動物が掘り起こして中学校のグラウンドに運んだ可能性が高いとみています。

 警察関係者(個人的見解):「イノシシの頭を持っていく動物はたくさんいる。タヌキやハクビシン、キツネ、カラス、猫などが持っていく可能性がある」
 付近の住民:「アライグマは結構います。タヌキもたまにいます。イタチも見ます。家内が何年か前にサルを見たと」
 
 埋められた山から中学校までの距離はおよそ500メートル。大人が歩いて7から8分の距離です。運ばれたイノシシの頭部の大きさはおよそ20センチ。しかも2つです。

 NPO法人「生動研」(動物研究家) パンク町田さん:「20センチのイノシシの頭部というと、結構重いです。ですから、猫では500メートルも運べないと思いますね」

 動物の生態に詳しい専門家は、イノシシの頭部が置かれていた中学校のグラウンドに注目。“犯人”を推測しました。

■専門家指摘「野生動物ではない」

 山から運んだとすれば、どの動物が運んだのでしょうか。

 NPO法人「生動研」(動物研究家) パンク町田さん:「もし、このイノシシの頭部を運んだものが動物だとするならば、野生動物の場合は山や茂みに運びますので、人工物が多いところまでわざわざ運ぶのは、家畜である「犬」が一番可能性が高いと思います」

 町田さんは野生動物ではなく、人に慣れている犬ではないかと推測します。

 NPO法人「生動研」(動物研究家) パンク町田さん:「(Q.犬が運んだ目的は?)遊んでいただけだと思います」「(Q.見つかった頭部は2つだが?)同時に2個到着しているのなら複数の犬だと思いますけれども、1頭の犬でも面白いと思えば1回戻って、もう1個持ってきた。1頭で2往復した可能性もあると思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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